【10月】旬の切り花と花言葉

お彼岸が終わり、ひんやりと澄んだ空気に秋本番のおとずれを感じられる10月。

オータムカラーの服に衣替えしたり、インテリアも秋仕様にチェンジしたりするのが楽しい月ですね。花屋さんでも、夏とはラインナップががらりと変わり、ドラマティックで芸術的な雰囲気の切り花がたくさん見られる時期です。

今回は、そんな10月の旬の切り花の特徴や手入れの方法、花言葉などをご紹介します。

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【10月の切り花①】ダリア

 

目を奪われるほどの華やかさと存在感で、この時期の主役の花として人気の高いダリア。

手まりのように丸くてかわいいポンポン咲きや、とがった花びらの豪華なカクタス咲きなど咲き方のバリエーションがとても豊かなお花です。

花色も赤・ピンク・白・サーモンピンク・オレンジ・黄色・ワイン色・バイカラーなどじつにさまざまで、色によっても色々な雰囲気を楽しめるのも魅力。

 

洋風・和風どちらにでも合い、花束やアレンジメントのメインとして活躍してくれます。

 

「ダリア」 (dahlia) という名前は、植物分類学の父とよばれるスウェーデンの学者リンネの弟子・ダール(Dahl) が由来。メキシコ原産で日本には1842年にもたらされ、花や葉がボタンに似ていること・舶来のものであることから和名は「天竺牡丹」とつけられました。

 

美しく華やかなダリアですが、八重咲きのものは咲き進むにつれて外側(ガク側)の花びらが枯れてくるので、取りのぞいてあげると見た目にも花もちの面でも◎。その際勢いよくひっぱってしまうと他の花びらまでバラバラと取れてしまうことがあるので、ハサミを使って慎重に切り取りましょう。

また、葉が多いと水分が蒸散してしおれやすくなります。不要な葉はスッキリ取りのぞいて飾ると長く楽しめますよ。

 

花言葉は「感謝」「気品」「栄華」など。

目上の方への贈りものにもぴったりなので、花言葉をそえてプレゼントしてみては。



10月の切り花②】リコリス

 

すらりとのびた茎の先端にちいさなユリのような花が集まって咲く可憐な花、リコリス。

リコリスは東アジア原産の球根植物で、ヨーロッパを中心に品種改良され、今ではたくさんの品種が出回っています。

花色は赤・クリーム・黄色など暖色系が中心で、この季節にぴったりのお花です。

ギリシャ神話の海の精霊「リュコリアス」に由来するというリコリス(Lycoris)。ハーブティや甘味料にされるマメ科カンゾウ属のリコリス(Licorice)と同音ですが、別の植物なんですよ。

あの「彼岸花」もリコリスの一種です。

 

花言葉は「再会」「快楽」「深い思いやり」などがあります。

 

水あげや花もちがよく長く楽しめます。透明な器にシンプルに飾れば、花だけでなくスレンダーで清潔感のある茎の美しさも楽しめますよ。



【10月の切り花③】ダイヤモンドリリー

 

名前を聞いただけでもときめいてしまいそうなダイヤモンドリリーは、実際の姿もとても可憐。

光が当たると花びらがキラキラと輝いて見えることから、「ダイヤモンドリリー」というロマンティックな名前で呼ばれるこの花の学名(正式名称)は「ネリネ」。

 

意外かもしれませんが南アフリカ原産の球根植物で、日本には大正時代に伝わってきたとされます。

 

花色は白やピンクが主流。他のどんな花とも相性がよく、つぼみも次々に咲き花もちも抜群なため、花を飾り慣れない方へのプレゼントにもおすすめ。

 

花言葉は、「また会う日を楽しみに」「輝き」など。

ギリシャ神話のネーレーウス王(ネリネの名前の由来でもある)の娘たち、エーゲ海に住む水の女神「ネーレイデス」が水の底で不自由な生活を送っていたこと、女神が輝くように美しかったこととこの花の煌めきに由来しているそうですよ。





【10月の切り花④】パンパスグラス

 

 パンパスグラスは和名をしろがねよし(銀葦/白銀葭)といい、ススキに似た大型の穂を付けるイネ科の植物です。

 

気になる名前の意味は、自生地アルゼンチンの大草原(=パンパス)に生えている草(=グラス)、だそう。ちょっと目からウロコですね。

日本では、公園など広い場所で大きな穂を悠々とたなびかせている風景がこの時期見られます。

 

近年、ダイナミックなのにふわふわと可愛い姿が人気を博し、ウェディングブーケやスワッグなどにひっぱりだこの植物です。

 

ふわふわの穂はどうしても多少散るものですが、気になる方はヘアスプレーを軽く吹き付けてみて。散りが軽減されますよ。

 

花言葉は「光輝」「人気」「雄大な愛」「強気な心」。



【10月の切り花⑤】シュウメイギク

 

古典的な風情があり、秋らしさと落ち着きを感じさせてくれるシュウメイギク。

菊という名前が付いていますが菊の仲間ではなく、キンポウゲ科に属するアネモネの仲間なんです。

中国を原産地とし、日本では京都の貴船地方で野生化していることから別名を「貴船菊」といいます。

 

花色は白やピンクが主で、最近は八重咲の華やかな品種もあるんですよ。

飾るさいは水を深めにし、水切りののち金槌などで茎の先を2㎝ほど叩いて繊維を出し、水を吸える部分を多くしてあげると長く楽しめます。

 

花言葉は「薄れゆく愛」「褪せていく愛」「耐え忍ぶ恋」「忍耐」「利益」。アネモネの仲間ということで、アネモネのもつ切ない花言葉がシュウメイギクにもあてられているようです。

 

とはいえ、民家の庭にもよく植えられ愛されてきた清楚で美しい花は、花束に入れれば一気に秋らしさを加速させてくれます。見かけたらぜひインテリアやプレゼント用にチョイスして、この時期だけの特別感を味わってみてはいかがでしょう。




【10月の切り花⑥】ベニアオイ

 

秋らしい深い赤が特徴のベニアオイはアオイ科フヨウ属の多年草。

ローゼルという別名を持ちます。

 

真っ赤な蕾のように見えるのは、実は花が咲き終わった後の実を包んでいる萼(がく)。

ハイビスカスティーの原料としても使われているそうです。

 

お花屋さんで購入する多くのベニアオイは観賞用のため食用とすることはできませんが、食用の場合には主に種子を包む苞と萼を活用します。これらを干して乾燥させたものが夏場にぴったりな甘酸っぱい「ハイビスカスティー」の原料になるのです。美容効果のあるアントシアニンなどを豊富に含むことから今も昔も変わらず、美を求める女性を中心に愛飲されているのだそう。

 

転じて「常に新しい美」や「繊細な美」など美しさに関する花言葉を持ちます。

 

生ける際は、水に浸かる部分が傷むのを防ぐため、花瓶の水は比較的少なめで問題ありません。一輪挿し、数本寄せるだけも存在感のあるベニアオイ、そのこっくりとした赤色をお部屋に飾れば秋らしさを演出してくれるはず。

 

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まとめ

「芸術の秋」という言葉があるように、人も感性がぐっと高まるこの時期。旬を感じるお花を贈ったり愛でたりして、全身で季節を楽しみ、大切な人と共有してはいかがでしょうか。



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