【トルコキキョウ特集】花言葉・魅力と愛で方。魅惑のフリルでエレガントに。
波打つフリルの花びらが優雅な印象のトルコキキョウ。
野花を思わせる華奢な佇まいの一重咲きや、しっかりとフリンジが掛かった八重咲きなど幅広い品種があり、それぞれに豊富なカラーバリエーションがあり、異なる表情が楽しめるのが特徴です。
今回は、そんなトルコキキョウをご紹介します。
トルコキキョウとは
名前の由来と別名
その呼び名から「トルコ原産」且つ「キキョウ」の一種だと思われやすいトルコキキョウは、じつは北米原産リンドウ科の多年草です。原種の青い花色がトルコ石に、一重の花はキキョウに似ていること、そして、蕾の渦巻く様子がトルコ人のターバンを連想させることに由来したとされています。
また他にも古い学名のリシアンサスまたはユーストマと呼ばれることもあります。学名のユーストマ Eustomaは、が由来。ギリシャ語の “Eustoma”(良い口)+“grandi”(大きな)+“florum”(花)が語源です。
進化とバラエティ
原種が北米で発見されてから20世紀初頭に日本に持ち込まれました。戦後の日本で盛んに育種が行われ、今では約300種の園芸品種が出回っています。
それらは、原種とは大きく異なり、すらりと真っ直ぐにのび太細い茎と、ドレスのスカートのように広がる優美な花びらが印象的な姿に。いまや、バラやラナンキュラスのような主役級の花にも引けを取らないトルコキキョウの進化には、日本の技術力が欠かせないものだったのです。
トルコキキョウは花もち抜群
花持ちが良いものトルコキキョウの魅力。そのため贈り物の花束やアレンジメントにも大人気。
飾ってからも丁寧にケアをしてあげれば約2~3週間楽しめます。花瓶に生けた後は、堅くて小さなつぼみや開ききった花をこまめに取り除くことで、膨らみ始めたつぼみに栄養が届き、より長く楽しむことができます。
トルコキキョウの花言葉
「優美」や「清々しい美しさ」という花言葉は、すらりと丈夫な茎の先に、絢爛豪華なフリルをまとった花をつける様子に由来しています。
また、トルコキキョウの学名の”Eustoma grandiflorum”はギリシャ語の “Eustoma”(良い口)+“grandi”(大きな)+“florum”(花)から。そこから「良い語らい」という花言葉を持っています。
トルコキキョウには、さまざまな色のバリエーションがありますが、その色別にも花言葉があるので、大切な人へのメッセージや、自分への声かけにぴったりな色を選んで見てくださいね。
- 白:「思いやり」「永遠の愛」
- 紫:「希望」
- 青:「あなたを思う」
- 緑:「良い語らい」
- ピンク:「優美」
- 黄色・オレンジ:「毅然とした態度」
トルコキキョウのおすすめの飾り方
トルコキキョウのおすすめの飾り方を紹介します。おうちにある花瓶で、お部屋の雰囲気や気分に合わせて飾ってみましょう。
【おすすめの飾り方①】数本寄せて
飾りやすさも、トルコキキョウの魅力のひとつ。1本に数輪、高低差つけて花を咲かせることが多いので、さっと活けるだけでバランスよくまとまります。
【おすすめの飾り方②】一輪挿し
切り分けて短くなった部分は、背の低い花瓶に活けると綺麗にまとまります。
【おすすめの飾り方③】お皿に生ける
短く切ったものはお皿に水を張り、縁に頭を掛けるようにして活けたり浮かべたりすると、ふわりとした愛らしい花の表情が際立ちます。
【おすすめの飾り方④】器を変えてカジュアルに
見た目の華やかさから、高級な花のイメージがあるトルコキキョウ。カジュアルに楽しむなら、身の回りのものをベースにしてしまうのもおすすめです。
トルコキキョウのケア方法
トルコキキョウのケア方法を紹介します。正しくケアすることで、長持ちさせることができます。
花瓶の水換え
トルコキキョウは水の吸い上げが良い花なので、比較的少なめでも問題ありません。浅水は気温が高いと特に汚れやすいため、室内の気温が高い場合は花瓶の3分の2程度まで水張りましょう。できれば毎日水換えをし、同時に茎や花瓶の汚れも洗い流すことで花が長持ちします。
トルコキキョウは低い位置の花から先に傷んでいきます。萎れたり、変色した花はハサミでこまめに切り取ってあげると、最後まで美しく飾れます。
切り戻し
花が水をたくさん吸えるよう、茎を少しずつ切ることを「切り戻し」といいます。トルコキキョウは手で茎をポキッと折る「手折り」の方法がおすすめ。水の中で折るのが良いでしょう。ハサミでの切り戻しよりも手折りの方が、水を吸い上げる茎の中の繊維をむき出しにすることで、効率よく水を吸ってくれます。
まとめ
1本の主軸が枝分かれし、数輪の花をつけるトルコキキョウは、その1輪1輪にボリュームたっぷり。お花屋さんで見かけたら、ぜひ手にとっておうちで飾ってみてはいかがでしょうか。