ユーカリの育て方|基本の育て方から挿し木や剪定などの手順まで詳しく解説

ユーカリは、ナチュラルなやさしい雰囲気が魅力の観葉植物。原産地はオーストラリアやニュージーランドで、コアラの木としても有名ですね。この記事ではユーカリについて、基本的な育て方のポイントから、挿し木や剪定などの手順まで詳しくまとめています。よくある質問にもフローリストが回答していくので、ぜひ参考にしてみてください。

目次
  • 基本の育て方(置き場所・温度・水やり)
  • 剪定
  • 植え替え
  • 肥料
  • 挿し木
  • 害虫
  • 風水・花言葉
  • よくある質問
  • 種類
  • インテリア例

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ユーカリの基本の育て方

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ユーカリは、鉢植えでも地植えでも育てることのできる木です。ユーカリをより元気に育てるためには、しっかりと日に当てて乾燥気味にするなど、気をつけたいポイントがいくつかあります。まずはユーカリの基本の育て方について、置き場所・育てる温度・水やりの3つのポイントから解説していきます。

置き場所

ユーカリは、日当たりのある、風通しの良い場所に置いてあげましょう。ユーカリを元気に育てるためには、十分な紫外線がとても大切です。

屋内に置く場合
ユーカリを屋内に置く場合には、窓際の明るい場所に置いてあげてください。また、週に3,4日は屋外へ出してあげると良いでしょう。十分に光の当たる屋内であっても、窓ガラスにより紫外線がカットされてしまっていることがあるので注意してください。

屋外に置く場合
ユーカリは、暑さにも寒さにも強いので、基本的に屋外で育てることをおすすめします。ただし、最低気温が-6°Cを下回る地域では、冬には生育が難しいこともあります。地植えで育てる場合には、ユーカリの木が大きく育つことを想定し、ゆとりのあるスペースを選んで植えてあげましょう。

育てる温度

ユーカリは、-5°Cから35°Cまで、幅広い気温帯において元気に育てることができます。

水やり

春夏(生育中)
土の表面が乾燥してきたタイミングで、十分に水やりをしてください。常に土が湿っている状態ではなく、しっかりと土が乾いてきたタイミングでたっぷりとお水をあげ、メリハリをつけることが大切です。

秋冬
土の表面が乾燥してから2,3日後を目安に、十分に水やりをしてください。秋冬には空気が乾燥するので、水やりのタイミングで葉水を行うのがおすすめです。葉水を行うと、イキイキとした元気な葉を維持できるだけでなく、害虫の予防にもつながります。

 

ユーカリの剪定

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剪定とは、植物の伸びすぎた枝や葉、幹を切る作業のことです。植物の形を整えるだけではなく、病気や害虫の予防にも繋がります。さらに、余計な部分が無くなることで養分を適切に行き渡らせることができるので、生長を促進するためにも欠かせない作業です。

ユーカリを剪定する際のポイントは以下の3つです。

1.3〜5月、9〜10月に行う
ユーカリの剪定は年間を通して可能ですが、特におすすめなのが適度にあたたかい3〜5月や9〜10月です。剪定後の生育が安定しやすく、失敗しにくい時期といえるでしょう。反対に、剪定後に極端に暑い日や湿度の高い日が続くと、切り口の回復が遅れやすくなります。猛暑日の剪定は避けてください。

2.サイズを調整する
ユーカリのサイズを調整したい場合、新芽を切り取ってあげると良いでしょう(摘心)。はじめは新芽を切り取ることが心配かもしれませんが、剪定から2ヶ月ほどで切り口の傍から新しい芽が生えてくるので心配しないでくださいね。新しい芽は、切り取った芽に対して横方向に生長していくため、ユーカリが大きくなるのを防ぐことができます。

3.風通しを改善する
ユーカリを元気に育てるためには、風通しの良さがとても大切です。特に葉が茂っている部分については、葉や枝を根本から優しく葉を切り落としてあげてください。

また、ユーカリに限らず、剪定後には切り口に癒合剤を塗り込むのがおすすめです。切り口が枯れにくくなり、剪定後の安定した生長につながります。

 

ユーカリの植え替え

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ユーカリは一般的に、1〜2年に1回程度を目安に植え替えが必要になります。以下は植え替えが必要なサインです。

  • 根詰まりが起きている(緑色の葉の先が茶色に枯れてきているのは、根詰まりが起きているサインです)
  • 鉢底から根が出ている
  • 水はけが悪くなってきた
  • 葉がよく落ちている

植え替えに適した時期は5〜9月頃で、できれば5〜6月に行えると最適です。寒い季節に植え替えをするとユーカリに負担がかかってしまうため、秋や冬の植え替えは避けてください。また、植え替え前の1週間程度は水やりを控えてあげましょう。水やり後には根や茎がやわらかく、ダメージを受けやすい状態になるためです。

植え替えの際には以下の道具を用意してください。

  • 新しい鉢(植え替え前より一回り大きいもの)
  • ハサミ
  • ピンセット
  • 新しい土
  • 鉢底網
  • 鉢底石
  • 細い棒
  • スコップ
  • 園芸用シート

それでは、植え替えの具体的な手順を解説していきます。

①新しい鉢に鉢底網と鉢底石をセットする
まず、園芸シートの上に新しい鉢を準備し、鉢底網を敷きます。
鉢底網の上から、鉢の高さの1/5~1/4の量を目安に、鉢底石を入れてください。

②新しい土を入れる
①の鉢に、鉢の高さの1/3から半分の量を目安に、新しい土を入れてください。

③ユーカリの根をほぐす
植え替え前のユーカリを鉢から優しく取り出し、根をほぐしてください。根に枯れている部分や根腐れしている部分があるときには、ピンセットを使って取り除いてあげましょう。

④新しい鉢にユーカリを植える
③を②に入れます。必要に応じて、スコップで土を足してください。このとき、細い棒で土を突いてあげると、根と根の間にもしっかりと土が行き渡ります。また、鉢の縁いっぱいの高さまで土を入れると、水をあげたときに土が溢れてしまいます。土の高さは鉢の縁の1〜2cm下になるようにしてください。

以上で植え替えは完了です。ユーカリを植え替えた直後には、たっぷりと水やりしてください。

※剪定や植え替えのタイミングの詳細はこちら

【観葉植物の育て方】観葉植物をレスキュー!害虫駆除・植え替え・剪定が必要なサインって? – LIFFT

 

ユーカリの肥料

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ユーカリは、肥料がなくても十分に育つ植物です。春や夏の生育期に肥料をあげるとより生育が安定しますが、冬に肥料をあげると生育に逆効果を及ぼすことがあります。冬の間は肥料やりはお休みしましょう。おすすめの肥料は以下の3タイプです。

1.緩効性肥料
1度与えると、1〜3ヶ月ほど効果が持続します。植え替えのタイミングなどで土に混ぜ込んでおくのがおすすめです。

2.液肥
2週間〜1ヶ月に1度のペースが目安になります。即効性が高いという利点があります。

3.置き肥
2ヶ月に1度の交換が目安になります。植物が必要とする時期に合わせて栄養を供給することが可能で、肥料の与えすぎを防ぐことができるという利点があります。

 

ユーカリの挿し木

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ユーカリは、挿し木を行うことで、お家で増やすことができるグリーンです。挿し木に向いている時期は5〜9月なので、剪定と同時に行うのもおすすめです。増やしたものを2つ並べて飾るなど、楽しみ方の幅がグッと広がるだけでなく、ますます愛着も湧いてくること間違いありません。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。

挿し木に必要な道具は以下の通りです。

  • 剪定ばさみ
  • 植え替え先の鉢
  • 鉢底網
  • 鉢底石
  • 水はけの良い土(配合土の場合は、観葉植物の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合がおすすめ)
  • 発根促進剤
  • コップ

それでは、具体的な手順を解説していきます。

①原木の枝を切る
ユーカリから元気そうな枝を探し、先端から10cmほどの長さに切り取ってください。

②枝の切り口を整える
切り取った枝の切り口を、「V」の形になるよう削ってください。

③葉を取り除く
枝に葉がついている場合は、先端の2~3枚だけを残し、他の葉は取り除いてください。

④切り口を水に浸す
コップに水を張り、枝の切り口を数時間浸してください。

⑤新しい鉢を用意する
切り取った枝の切り口を水に浸している間に、新しい鉢を用意しましょう。鉢の底に鉢底網を置いたら、網を覆うように鉢底石を敷いてください。その上に、鉢の7〜8割の高さを目安に、水はけの良い土を入れてください。

⑥枝の切り口に発根促進剤を塗る
水に浸した枝をコップから取り出し、切り口に発根促進剤を塗ってください。

⑦切り取った枝を新しい鉢に植える
⑤で用意した鉢の土の真ん中に軽く指で穴をあけ、⑥の枝を刺し込んでください。

以上で挿し木の手順は完了です。
挿し木を成功させるには、枝の切り口を湿った状態に保つことが重要になります。2ヶ月を目安に枝から発根するので、それまではこまめに水をあげてください。

 

ユーカリにつく害虫

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ユーカリに限らず、害虫の被害が広がると、植物は健康な生長を阻害されてしまいます。日頃から害虫がいないか確認してあげてください。ユーカリに付きやすい、代表的な害虫とその対処法を解説していきます。

カイガラムシ

夏から秋に見かけることの多い「吸汁害虫」で植物の生育に悪影響を及ぼしたり、病気を引き起こしたりする害虫で、特に春から夏にかけて注意が必要です。
主な特徴として、

  • 白の貝殻に覆われたような虫を見つける
  • ロウの塊のようなものを見かける
  • 黒いカビがある
  • 葉や幹がベタベタしている

などが挙げられます。

主な原因:風通しが悪い
対処方法:殺虫剤・エアゾール剤を吹きかける

ハダニ

ハダニは葉の裏や茎から栄養を吸い取る「吸汁害虫」と呼ばれる害虫で、害虫の中でも繁殖力が強いだけではく、薬剤にも強いという特徴があり、駆除が難しいとされています。
主な症状として

  • 葉に白い斑点がつく
  • 葉の色が薄くなり、茶色に変化する
  • 蜘蛛の巣のような糸がつく

などが挙げられます。

主な原因:乾燥
対処方法:葉水を行って予防する。殺虫剤・木酢液を吹きかける。

アブラムシ

ハダニと同じく「吸汁害虫」のうちの一種です。春先から初秋にかけて繁殖しやすく、新芽や若葉に特に繁殖しやすい害虫です。
主な症状には、すす病による葉の変色が挙げられます。

主な原因:風通しが悪い
対処方法:テープを使って取り除くか、殺虫剤・木酢液を吹きかける。

 

ユーカリの風水・花言葉

 

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せっかくお部屋に観葉植物をお迎えするのなら、花言葉や風水効果も気になるところ。特に観葉植物は風水と大きな関わりがあり、観葉植物を置くだけでも風水的に大きなメリットがあると言われています。ここでは、ユーカリの風水効果と花言葉を紹介します。

ユーカリの風水効果

ユーカリの風水効果は、種類によって変わります。
丸みのある葉をもつユーカリは「癒し」「金運」、尖った葉をもつユーカリは「邪気払い」に効果があるとされています。

ユーカリの花言葉

ユーカリの花言葉は「新生」「再生」「追憶」です。原産地であるオーストラリアやニュージーランドでは山火事が起きても発芽を続けるユーカリ。その生命力から、このような前向きな花言葉を充てられています。

 

ユーカリについてのよくある質問

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花と観葉植物の通販LIFFTによく寄せられる質問に、フローリストが回答していきます。

ユーカリはどこに置くのが良い?

ユーカリは、日にしっかりと当たる風通しの良い場所に置くのが良いです。屋内でも育てることができますが、環境としては屋外の方が適しているといえるでしょう。

ユーカリは育てやすい木ですか?

ユーカリは枯れにくく、とても育てやすい観葉植物です。年間を通して屋外で育てることができるので、お庭を華やかにするシンボルツリーとしてもおすすめです。

ユーカリは越冬できる?

ユーカリは寒さにも強く、-10°C以上、できれば-5°C以上の気温で育つことができます。屋外で育てている場合、地域にもよりますが、最低気温がこれらの気温を下回らない場合には越冬が可能です。

ユーカリには毒性がある?

ユーカリには、毒性のある成分が含まれています。お子様やペットのいるご家庭では十分にご注意ください。

 

ユーカリの種類

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ユーカリは、500〜1000種類、亜種も含めると2000種類以上が存在するとされています。たくさんのユーカリの中でも、人気の種類や観葉植物としておすすめの種類を3つ紹介します。

ポポラス

ユーカリ・ポポラスは丸みのある葉が特徴的な品種です。ユーカリの代表ともいえるほど人気がある定番の品種で、ハーブのようなやさしい香りがします。

グニー

細かく繊細な葉と、そのシルバーがかったグリーンの色味がなんとも美しいグニー。上品で涼しげな印象で、柑橘類のようなさわやかな香りがします。

銀世界

その名の通り、銀色に輝くような姿が特徴なのが、銀世界です。青みがかった銀色で、幻想的な雰囲気を演出します。香りは弱いものの、ふわりと甘い香りを漂わせます。

 

ユーカリのインテリア例

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シンボルツリーにぴったりのユーカリ

地植えでも鉢植えでも育てることができるユーカリの木は、お家のシンボルツリーにもぴったりです。鮮やかな緑色のものから銀色のもの、丸い葉のものから、細く尖った葉を持つものまで、さまざまな品種があります。お家の雰囲気に合わせ、ぴったりのものを見つけてみてくださいね。

 

最後に

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