【 新年・1月のお花 】正月飾りと縁起のいい花|素敵な1年のはじまりに

「一年のはじまりを、空間ごと整える。」
伝統の意味と季節の植物を知ることで、暮らしに寄り添う新年の準備が一層深いものになります。

年の瀬が近づくと、住まいを整え、新しい一年を迎える準備を始める方も多いはずです。
大掃除をした後のすっきりとした空間に、正月花やお飾りを迎えれば、気持ちが自然とあらたまり、凛とした空気が部屋に広がります。

この記事では、お正月にふさわしい縁起のよい花や伝統的なお飾り、その意味、飾り方のポイント、そして飾る時期まで、暮らしに取り入れやすくまとめてご紹介します。


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■ お正月・1月に飾りたい縁起のよい花

昔から「一年の無事を願う」気持ちとともに飾られてきた正月の花。
ここでは、比較的手に入りやすく、取り入れやすい植物を中心にご紹介します。

 

① 赤い実のつく植物

赤い実

冬に赤い実をつける植物は、彩りが華やかで縁起物として親しまれてきました。
実が多くつく姿は“豊かさ・繁栄”の象徴ともされています。
花や枝ものと合わせるとアクセントになり、葉はグリーンとして全体を整えてくれます。

・南天

房状につく赤い実が特徴。
「難を転ずる」=無病息災を願う植物として有名で、「福をなす」「よい家庭」という花言葉も持ちます。


・千両

艶のある葉の付け根に実がまとまってつく千両。
赤実が主流ですが黄色の品種もあります。
たくさん実る姿を「お金が貯まる」と縁起に結び、千両の名がついたとも。

・万両

葉の下に鈴なりにつく実が特徴。
濃い緑の葉と下垂する実のコントラストが美しく、“百両・千両・万両”の中でも最上位の縁起物とされています。

 

② 松竹梅

力強い生命力を象徴し、お正月には欠かせない組み合わせ。

・松

常緑で色が変わらず、長寿の象徴。
花束やアレンジに加えると品格が増し、空間がキリッと引き締まります。

・竹

成長が早く、まっすぐ上へ伸びる姿から「子孫繁栄」や「若々しさ」の象徴に。
門松の材料としても代表的。

・梅

厳しい寒さの中でいち早く花を咲かせる梅は、気高さと豊かな香りが魅力。
単体で飾っても絵になる存在です。

 

③ 菊

品格があり、咲き方や色のバリエーションも豊富。
花もちの良さも正月飾り向きで、どんな花材とも相性が良い万能花です。

 

④ ラン

デンファレの花束

デンファレ・シンビジウム・コチョウランなど、多彩な種類を持つラン。
高級感のある花姿と花もちの良さから、モダンな正月花として人気があります。

 

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⑤ 水仙

すっきりとした香りと凛とした佇まいが魅力。
寒い時期に健気に咲く姿は新年にぴったり。
松や菊と合わせて和の雰囲気に、ガラス花器でミニマルに飾っても美しく映えます。

 

■ 飾る場所別 正月飾りの種類

地域によって風習は異なるものの、ここでは関東の一般的な例をもとにご紹介します。

【 玄関 】

家の外から悪いものを寄せつけず、歳神様を迎える入口となる場所。

・しめ飾り

しめ縄に縁起物を組み合わせたもの。
ダイダイ(家の繁栄)、ウラジロ(長寿)、扇(末広がり)など、ひとつひとつに願いが込められています。
最近は丸いリース型やモダンデザインも増え、玄関扉に飾りやすいスタイルが豊富です。

 

【 門 】

玄関と同じく“歳神様の目印”となるスペース。

・門松

松や竹を束ね、門の左右に置く伝統的な飾り。
都会では見かける機会が減りましたが、シンプルな松飾りを添えるだけで凛とした正月らしさが生まれます。

 

【 室内 】

神棚や水回りなど、神様が訪れるとされる場所を中心に。

しめ縄

サイズも多様で、神棚・キッチン・水回りに飾る習慣があります。

・生花

花瓶に生けた生花

厳格なルールはないため、自由に楽しんでOK。
松・千両・菊などで和風に整えても、春の花やバラで洋風にまとめても素敵。
花束をそのまま飾ったり、一輪ずつ家中に散りばめるのもおすすめです。

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■ 飾る時期・片付ける時期

お飾りを飾る、片付ける日にも縁起をかついでちょっとしたルールがあります。
年末も仕事で忙しい方も多いので、できれば、くらいに考えてよいかもしれません。

 

■ 飾る時期

【避ける日】12/29(苦=縁起が悪い)、12/31(一夜飾り)
【飾り始めの目安】12/26頃〜
※どうしても間に合わない場合は、除夜の鐘の後に飾ることも許容とされています。

飾りはじめるのは、12月13日の「正月事始め」以降ならいつでもよく、一般的にはクリスマス後の12月26日くらいから設置しはじめることが多いようです。

■ 片付ける時期

【関東】1月7日まで
【関西】1月15日まで

使用後は「どんど焼き」に持参するのが理想。
持っていくのが難しい場合は、自治体のゴミの区分にしたがって処理を。できるだけほかのゴミと一緒にせず、紙などで包んでからゴミ袋へ入れるとよいとされてます。

 

まとめ

新しい年を迎えるために空間を整え、縁起のよい花やお飾りを迎えることは、昔から変わらない新年の習わしです。現代では、伝統を受け継ぎつつも、暮らしに合わせて選び方や飾り方を自由にアレンジすることができます。

意味を知ることで、花や飾りがぐっと愛おしく、選ぶ時間も心豊かなひとときに
自分らしいスタイルで、新しい一年のはじまりを迎えてみてください。

 

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