【5月】旬の切り花と花言葉

5月は、山や街路樹の緑がみずみずしい新緑の季節。

気温は徐々にあたたかくなり、外に出かけるのにも気持ちがいいですね。

チューリップやラナンキュラスといった春の花々の季節が終わり、お花屋さんの店頭には、ライラックやシャクヤクなどの初夏の花が並びます。

今回は花屋がセレクトした5月の旬の切り花について、特徴や扱い方、花言葉などを紹介します。


【5月の切り花①】スズラン

白のスズラン

真っ白な釣鐘型の小さな花が連なって咲く姿がかわいらしいスズラン。

アジア・ヨーロッパが原産のユリ科スズラン属の花で、日本では北海道が一大産地として有名です。

花色は白のみで、少し甘い香りがします。

フランスでは5月1日を「スズラン(ミュゲ)の日」と呼んで愛する人にスズランを贈る風習があり、贈られた人には幸福が訪れると言われています。

イギリスのキャサリン妃とウィリアム王子のロイヤルウェディングでも使われていたので、その印象がある方もいるでしょうか。

可憐で清楚なイメージの花束にぴったりです。また、ヨーロッパでは、春に咲くその純粋な姿から聖母マリアの象徴とされているのだそう。

花言葉も「溢れ出る美しさ」「希望」「純愛」「幸福の再来」など、その可愛らしくも清楚な花姿にちなんだ言葉がつけられているんです。

一方で、一つ気をつけたいのは花や根に含まれる毒のこと。

扱う際には、スズランから出る液があまり肌に触れないように注意してくださいね。



【5月の切り花②】ライラック

ライラック

香りのよい小花と、淡い紫やピンクの色味が魅力的なライラック。

原産地であるヨーロッパで、庭や公園などによく植えられているモクセイ科の植物です。

フランス語読みで「リラ」とも呼ばれています。

ライラックは寒さに強いため、北国の街路樹などにも人気の花木。

日本では北海道札幌市の花となっていて、毎年5月には「ライラック祭り」が開かれていますよ。

ライラックは、一つ一つの花の大きさは約1cmと小さめで、その小さな花が房状になって咲いている姿が一般的です。

枝は硬いので、切るのが少し難しいことも。

花色は、紫・ピンク・白などの、淡くてやさしい色合いのものが代表的です。

花弁は4枚ですが、5枚のものを見つけると幸せになるという言い伝えがあります。

また、葉の形もハートなので恋にまつわる花言葉が生まれました。花言葉は、「友情」「青春の思い出」。

色別では、紫は「初恋」「恋の芽生え」、白は「青春の喜び」などがあります。



【5月の切り花③】カーネーション

カーネーション

母の日に贈る花として親しまれているカーネーション

原産地は南ヨーロッパや西アジアの、ナデシコ科の花です。

カーネーションの歴史は古く、2000年以上前から古代ギリシャで愛されていたそう。

母の日にカーネーションを贈るようになったのは、20世紀初めのアメリカで、南北戦争で献身的な活動をした母親を偲んで、娘が教会に白いカーネーションを捧げたことが起源といわれています。

母の日の代名詞ともいえるカーネーションですが、切り花の中でも特に丈夫で花持ちがよく、長く楽しむことができるのも魅力。

品種は多様で、発色のよいはっきりとした単色のカーネーションから、花びらに縁や斑のある複色のカーネーションまでさまざま。

花のつき方も、1本に1つ花をつけるスタンダードタイプ、1本の枝が分かれて複数の花がつくスプレータイプとあります。

色は、定番の赤やピンクのほかにも、白・黄色・ライトグリーン・クリーム色・紫など、とてもカラフル。

花言葉は愛情あふれる言葉が多く、赤やピンクは親愛を込めたイメージなので、お母さんに贈るのにぴったりなんですね。

ただし、濃い赤や黄色はネガティブなイメージもあるため、花言葉を重視する方は気をつけて。

  • 赤:無垢で深い愛・感動
  • 濃い赤:わたしのこころに哀しみを・欲望
  • ピンク:感謝のこころ・温かな愛情
  • オレンジ:情熱・清らかな愛
  • 白:純粋な愛
  • 黄:美・友情・軽蔑




【5月の切り花④】ビバーナム・スノーボール

スノーボール

花色がライムグリーンから白に変化する、ビバーナム・スノーボール。

小さな花が房状に花をつけるので一見アジサイとよく似ていますが、植物分類は異なり山地や丘陵地に生える低木のガマズミの仲間です。

原産地は日本や朝鮮半島などの東アジア。

スノーボールで特徴的なのは、なんといっても花色の変化。

咲き始めは濃いライムグリーンですが、徐々に薄くなり、最後は白へと変化していきます。

ナチュラルな花色で、初夏の爽やかな雰囲気にぴったりな花といえますね。


花束などには、色味を引き立てる控えめなグリーンとして使ったり、グリーンベースの可愛らしい花束の主役としてもぴったりです。

花言葉は「私は誓います」「茶目っ気」など。

この花言葉に加えて、美しいボール状の形とナチュラルな花色が人気で、ウェディングブーケの花としてもよく使われています。


【5月の切り花⑤】シャクヤク

シャクヤク

つぼみから大輪の美しい花を咲かせるシャクヤクは、一輪でも存在感抜群。原産地は中国で、初夏に人気の高い花です。

「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、(ボタン)歩く姿は百合の花」という言葉があるように、日本では美人の代名詞としても使われていますよね。

分類はボタン科ボタン属で、見た目はボタンにそっくり。

英語圏では「Peony」と呼ばれ、シャクヤクとボタンは区別されないそうです。

ではシャクヤクとボタンは区別できないのかといったら、そんなことはありません。葉や蕾の形や香りなどで区別することができます。

  • シャクヤク:葉にツヤがあり葉のギザギザはなし。蕾が丸く、バラのような香り。
  • ボタン:葉にツヤがなく葉先が3つに分かれてギザギザしている。蕾の先が少し尖っていて、香りはシャクヤクと比べると控えめ。


シンプルな一重咲き以外にも八重咲きやバラ咲きなどがあり、色もピンク・紫・白・黄色など、バリエーション豊富に楽しめますよ。

花言葉は、「謙遜」「恥じらい」「清浄」など。

夕方になると花を閉じてしまう性質は、「恥じらい」「謙遜」などの花言葉の由来となっています。

「はにかみ屋の妖精が花の中に隠れたら花ごと赤くなった」というイギリスの民話などもあり、世界中で愛されている花です。



【5月の切り花⑥】カンパニュラ

カンパニュラ

小さな鐘のような花が鈴なりに咲き、とても可愛らしい印象のカンパニュラ。

色味もピンク・紫・白といった淡い色味が多いので、やさしい雰囲気があります。

原産地は南ヨーロッパで、カンパニュラはラテン語の”campānula”ー「小さな鐘」という意味。

和名は「風鈴草(ふうりんそう)」、英名は「ベルフラワー」とその特徴的な花姿から名前がつけられているんですね。

ふくらみのあるベル状の花をつけるタイプが大半ですが、小さなキキョウに似た花をつけるスプレータイプの品種もあります。

花言葉は、「感謝」「謝辞」など。5月の花の日に、カーネーションなどと合わせて感謝を伝えるのにもぴったりのお花です。



【5月の切り花⑦】クレマチス

クレマチス

つるのように茎が細く、凛とした雰囲気の花が魅力のクレマチス。

カザグルマやテッセンなどの原種を中心に交配してできたお花です。

原産地は日本・中国・ヨーロッパなど、世界各地に分布しています。

近年では品種改良により、八重咲きやベル咲きのクレマチスもあり、ブーケやアレンジメントに入れると細いつるが軽やかさを表現してくれたり、個性的な花姿がアクセントとなってくれたり、楽しみ方も多様に広がっています。

花言葉は「心の美しさ」「旅人の喜び」「高潔」など。

細く伸びる、つるの先に鮮やかな花を咲かせることから内側に秘めた美しさを表す「心の美しさ」「高潔」。

ヨーロッパの宿では玄関先にクレマチスが植えられ、旅人の疲れを癒したことから「旅人の喜び」という花言葉がつきました。

また、日本で自生しているクレマチスは古くから茶花として親しまれていたようです。

花をそっと引き立てるつるの動きや存在感のある葉の美しさからはどこか奥ゆかしさが醸し出され、和物の花瓶にも相性抜群です。

 


まとめ


徐々に気温が上がる5月は、初夏の気配が感じられる爽やかな時期。お花屋さんでは一足先に夏の花が出回る時期でもあります。緑がまぶしく植物がいきいきとする新緑の季節には、ぜひ爽やかな旬の花をプレゼントしたり、おうちに飾ったりして楽しんでくださいね。

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