【3月】旬の切り花と花言葉

あたたかさが増して春らしい日も多くなる3月は、花見月とも呼ばれるほど多くの花が咲く時期。

桃や桜など昔から馴染みのある枝物から、フリージアやアマリリスといった春の球根植物まで幅広い花がお花屋さんの店頭に並びます。

春の気配を感じるこの時期は、家の中にも季節の花を飾って春の訪れを楽しみましょう。

今回は花屋がセレクトした3月の旬の切り花について、特徴や扱い方、花言葉などを紹介します。

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【3月の切り花①】桜

昔から日本人にこよなく愛されてきた桜。日本の春を象徴する花といってもいいかもしれませんね。

樹木のイメージが強い桜ですが、切り花としても楽しむことができます。

切り花を選ぶ際は、先まで花芽がついていて五分咲き程度のものを選べば花を長く楽しめます。花が終わったあとも、葉桜として楽しむのもおすすめ。

水揚げはあまり良くないため、枝の切り口に十字の切り込みを入れて、深い切り込みになるように割くことで吸水面が増え、つぼみも落ちにくくなります。

また、桜の品種はポピュラーなソメイヨシノや、八重咲きタイプのボタンザクラなど、なんと600種以上の品種が。それぞれの品種によって、花びらのピンク色の濃さや咲き方などが異なります。

花言葉は、「精神の美」「優美な女性」。ソメイヨシノには「純潔」「すぐれた美人」、ヤマザクラには「あなたにほほえむ」という花言葉もつけられています。

可憐に咲いて潔く散っていく風情から、芯のある美人を連想する花言葉となっているんですね。



【3月の切り花②】フリージア

黄色いフリージアのブーケ

鮮やかな花色と、甘い香りが特徴のフリージア。

南アフリカが原産の球根花で、花色は黄色やピンクのほかにも、白・赤・紫・オレンジ・青など多彩です。

すっと伸びる茎と、美しい花のラインも魅力的。

一重咲きのフリージアが一般的ですが、見た目が華やかな八重咲きもあります。

また、フリージアは独特の甘い香りから「香雪蘭(こうせつらん)」とも呼ばれます。

意味は、香りの良い清楚なラン。特に白と黄色の品種からは、格別に甘い香りが漂います。

花名は、19世紀にこの花を発見した考古学者が、親友の医師フレーゼに敬意を表してつけた名前だそう。

花言葉は「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」など。色別では、黄色「無邪気」、白「あどけなさ」、赤「純潔」、紫「憧れ」などがあります。

明るくあどけないその花姿が由来の花言葉で、鮮やかな花色と相まって春の贈り物にもぴったりです。



【3月の切り花③】ルピナス

ルピナス花壇

まっすぐな茎に小さな花が集まって咲く、背の高いすらりとした花姿がスタイリッシュなルピナス。

南北アメリカや南アフリカが原産で、切り花としても、鉢植えとしても人気のある花です。

花名はラテン語の”Lupus”(オオカミ)が語源で、荒れた地でも生存できる強い生命力が由来。

花房がフジに似ていてその花姿はまるでフジを逆さにしたようにも見えることから、「昇り藤」の別名もあります。

濃い青がルピナスの代表的な色ですが、ピンク・紫・白なども。ルピナスの異なる色を束ねて、ルピナスのみのブーケを作っても豪華です。

花は下から順番に咲いていくため、咲き終わった花は取り除くようにすると、綺麗な状態を保つことができますよ。

現在は観賞用のみですが、昔はヨーロッパで食用として栽培されており、ルピナスの花を食べると心が明るくなり想像力が高まると信じられてきました。

そのことにちなみ、花言葉は「想像力」「いつも幸せ」です。



【3月の切り花④】アマリリス

 

大輪の花が華やかでインパクトのあるアマリリス。

ギリシャ神話やローマの詩に登場する美しい羊飼い「アマリリス」にちなんだ名前です。

一重咲きや八重咲き、花びらにストライプ模様が入った品種などがあり、大輪でシックな花姿はとても品がありますね。

つぼみから咲くまでに時間がかかるので、長く楽しめることも特徴です。

1本でもインパクトがあるので一輪挿しはもちろん、ブーケやアレンジメントに入れれば主役に。

赤やピンク、白の他にも緑色や茶色などのナチュラルな色味も登場しているため、色味を抑えた大人な雰囲気の花束にも合わせやすいです。

花言葉は、「誇り」「輝くばかりの美しさ」「おしゃべり」など。

大きな花を横に向けて咲く姿は、眩い美しさ。また、その姿が楽しいおしゃべり好きの少女のようなことから、このような花言葉がつけられています。



【3月の切り花⑤】パンジー

黄色いパンジーの花束

春の花壇に、色とりどりの花が鮮やかに咲くイメージがあるパンジー

実はパンジーは品種改良が進み、茎が長めのものやスプレータイプの切り花も出回るようになっています。

パンジーの花の可憐な姿は、切り花としても人気が高く、花束に入れると一気に春らしくなっておすすめ。

花名は、花の柄が物思いにふける人のように見えることから、フランス語の「思想」を意味する「パンセ」にちなんでつけられたそう。

華奢な茎に対して少し大きな花がうつむき加減に咲く姿も、物思いにふける人のようですね。ちなみに、花のサイズがパンジーより小さいものはビオラと呼び、区別されています。

代表的な花色は黄色や紫ですが、その他にも赤や茶色、緑、オレンジなど多彩。

茎は柔らかく折れやすいので、扱う際は注意しましょう。

花言葉は、「もの思い」「思い出」「記憶」。

花の柄や花姿が由来の花言葉となっています。門出や旅立ちといった、1つの区切りの時期となる3月にぴったりの花言葉ともいえますね。


【3月の切り花⑥】コデマリ

小さなマリが枝についているような姿がかわいらしいコデマリも、3月が旬の切り花。

細くしなやかな枝に、白い小花が集まって咲く様はかわいらしくも優美な雰囲気があります。

原産地は中国で、原種は一重咲きで、花色は白が一般的。

コデマリの品種の中にも八重の花を咲かせるものや、ピンクの班入りのコデマリなどもあって人気です。

江戸時代初期までは、小さな鈴を枝にかけているように見えることから「スズカケ(鈴懸)」という花名で親しまれていたそう。

鈴や鞠などの名前がつけられ、古くから日本人に好まれていた花なんですね。

コデマリの扱い方については、茎が硬いため、切り口を割るか叩いて吸水面を広げることで、長持ちさせることができます。

コデマリ単品で花瓶に活けても素敵ですし、ブーケに入れても動きが出るのでおすすめです。

また、赤や黄色に紅葉した葉も雰囲気があるため、人気なんですよ。

花言葉はそんな優美な花姿にちなんで「優雅」「上品」です。

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まとめ

3月はあたたかな陽射しと共に、多くの花が旬を迎え春の訪れを知らせてくれます。

野山や街中のディスプレイでも、桜をはじめ、パンジーやフリージアなどの春の花を見かけて気持ちが明るくなりますね。

また、卒業や送別会といったイベントも多くなる3月。

お祝いやお礼の花束を贈る際には、今回紹介した切り花を取り入れて、季節感を意識してみるのも素敵です。

ご自宅用にはもちろん、贈り物にもぜひ旬の切り花を選んでみてくださいね。

 

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