【1月】旬の切り花と花言葉
一段と寒さが厳しくなり、新しい年のはじまりらしい凛とした冷たい空気に満ちた1月。
花の種類が少ない時期だとイメージされる方も多いかもしれません。実はお花屋さんには冬の花に加えて春の花が出回りはじめるので、豊富な旬の切り花を楽しむことができます。
今回は花屋がセレクトした1月の旬の切り花について、特徴や扱い方、花言葉などを紹介します。
【1月の切り花①】スイートピー
ひらひらとした蝶のような花姿が愛らしくて可憐な印象のスイートピー。1月の誕生花であり、薄ピンク・白・薄紫・黄色・オレンジ・ベージュなどさまざまな花色があるため花束などにも使いやすいお花です。
原産地である地中海沿岸から世界中にスイートピーが広まったのは、イタリアのアレクサンドラ王妃が式典や晩餐会で常に飾っていたからだそう。
「甘いマメ」という意味のスイートピー名前はほのかな甘い香りがするマメ科の花であることからつけられました。ヨーロッパの女性たちはこの甘い香りを気に入り、寝室などに飾る花として定着しているそうです。
水あげがよく日持ちも長いエネルギッシュなお花なのですが、花びらが水に濡れるとシミになってしまうので気をつけて。スイートピーは茎が空洞になっているので、花瓶に入れる水は浅めにしましょう。
花言葉は、「門出」「やさしい思い出」など。花びらがひらひらとしていて飛び立つようなイメージが花言葉の由来となっています。
新たな門出のお祝いや思い出がつまった記念日に送るお花にぴったりな、春を代表するお花です。
【1月の切り花②】アネモネ
春の風が吹き始めるころに咲くアネモネの花名は、ギリシャ語で「風」という意味。原産地は南ヨーロッパや地中海沿岸です。
アネモネは花びらに見える部分が実はガクで、黒い芯の部分が花なんです。黒い花芯と白・ピンク・赤・青紫などの鮮やかな色味のガクはインパクトがあり、印象的な花束を贈りたいときにもぴったり。
ガクは光や温度に敏感に反応して閉じたり開いたりします。飾る場所はできるだけ涼しくて日の当たらないところを選びましょう。
アネモネの花言葉は、切なさを感じる「はかない恋」「恋の苦しみ」など。
色別では、赤「君を愛する」、白「希望」「期待」、青紫「あなたを待つ」などがあります。また、昼に咲き夕方に閉じるので、ヨーロッパでは美のはかなさと、復活を意味する花ともされています。
さまざまな色味があるので、どの色にしようか迷ったら花言葉で色を決めるのもいいかもしれませんね。
【1月の切り花③】スイセン
「雪中花」という別名を持つことからもわかるように、冬の寒い時期に旬を迎えるスイセン。お正月のお花としてもよく使われます。
原産地はスペイン・ポルトガルを含む地中海沿岸のヨーロッパや、アフリカです。日本には中国から伝えられたため、スイセンという花名は水辺で咲く姿を仙人に例えた中国の古典に由来しているそう。
白や黄色の花色で、甘い香りがするのも特徴。スイセンを家に飾るとふんわりと甘い香りがただよって春の訪れを感じさせてくれます。
花言葉である「うぬぼれ」や「自己愛」は、ギリシャ神話が由来。
ギリシャ神話では高慢になっていた美少年ナルキッソスが呪文をかけられ、水面に映った自分の姿に恋をします。しかし水面に映った少年がその想いにこたえることなく、ナルキッソスはその恋に苦しみ、そのまま死んでしまいます。
その体が、水面を見つめて咲くスイセンになったといわれています。
独特な花言葉ですが、由来を知るとまた異なる視点でスイセンを見ることができますね。
【1月の切り花④】梅
寒さの中で凜と咲き、春の訪れを感じられる梅。
梅の木は2月頃に見頃を迎えるイメージですが、切り花としては12月から1月にも出回ります。松竹梅の縁起花として、お正月によく飾られることでも知られていますね。
原産地は中国。中国では松竹梅を「歳寒三友」と呼び、冬に友とすべき植物として昔から絵の題材にも好んで選ばれたそう。日本には遣隋使の時代に渡ってきて以来、新年や早春を象徴する花として万葉集などにもよく登場し、日本人に愛されてきました。
花色は白・ピンク・赤などがあり、甘い香りがします。
切り花を購入したらあたたかい場所におき、乾燥させないことが大切。霧吹きなどでこまめに湿気を与えてあげることが、最後まできれいに開花させるポイントです。
花言葉は「高潔」「不屈の精神」「澄んだ心」「忠義」など。厳寒の中で咲く花の凜とした姿をイメージしたものが多いです。
【1月の切り花⑤】ストック
ボリュームのある花姿が愛らしく、パステルカラーの花色と甘い香りが春らしいストック。古代ギリシャやローマでは、薬草として使われていたそうです。
原産地は南ヨーロッパで、淡いピンクや紫、オレンジ、白などの花色があります。
1本の茎に八重咲きの花がたくさん付くため、ボリューム感満載。花束に入れると華やかになりますし、花持ちも抜群です。
しっかりした茎がまっすぐに伸びていることから、英語で「幹」「茎」を意味するストックという花名がついています。
そんな花姿から、昔のフランスの男性は、理想の女性に出会うと「一途に思い続けます」という意志を示すためにこの花を帽子の中に入れて歩いたと言われています。
花言葉は「愛の絆」。他にも色別に花言葉があり、白「思いやり」、赤「私を信じて」、紫「おおらかな愛情」などがあります。
ロマンチックで一途な思いが現れる花言葉がついているんですね。
【1月の切り花⑥】アイリス
アイリスはハナショウブの仲間で、切り花としては主に「ダッチアイリス」が出回っています。別名として西洋菖蒲やオランダアヤメなどがあり、原産地はオランダなどのヨーロッパや地中海沿岸です。
花色は紫と黄色のコントラストが美しいものが一般的ですが、白のダッチアイリスも上品で素敵です。すらりとした茎や葉のライン、花の形は和の雰囲気をまとっていて、新春の花束やアレンジメントなどにもぴったり。
アイリスは1本の花茎に2つの花がついていて、1つ目が咲き終わると次の花が咲きます。開花してからの花持ちは長くないのですが、蕾から花が開く様子を楽しむことができます。
花言葉は、「良い便り」「恋のメッセージ」「希望」など。
ギリシャ神話では、神ゼウスの侍女イリスがゼウスの求愛から逃れるために虹を渡るメッセンジャーへ姿を変えたという伝説があります。山地でも逞しく咲くアイリスはそのイリスの化身といわれ、虹のように希望を与えてくれるという意味が込められています。
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まとめ
1月は冬の寒い時期ですが、お花屋さんでは春を感じるお花が出回り始めます。
また、気温が低いからこそ切り花や花束が長く楽しめるのもうれしいポイント。
大切な方へ花束を贈るときや自宅にお花を飾るときには、ぜひ旬のお花を意識してみてくださいね。
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