【2月】旬の切り花と花言葉
まだまだ冬の寒い日が続き、春の訪れが待ち遠しい2月。
街中で見かける花はそう多くはありませんが、お花屋さんの店先では既に驚くほどたくさんの春の花が顔を並べています。
今回は花屋がセレクトした2月の旬の切り花について、特徴や扱い方、花言葉などを紹介します。
【2月の切り花①】チューリップ
さまざまな色の愛らしい花を風に揺らし、春の訪れを感じさせてくれるチューリップ。
つるりとした花弁は、太陽の光を浴びると柔らかなきらめきを放ちます。
トルコが原産地であるチューリップの名前の由来は、実はターバンだとか。言われてみるとターバンの形に似ているかもしれませんね。
切り花になっても光や温度で花びらが開いたり閉じたりするので、日々の変化を楽しむことができますね。
市場に出回る時期は12月から3月、5,000品種以上あるというバリエーション豊かなチューリップが並びます。
花言葉は「思いやり」「理想の恋人」。花の色別に、赤「愛の告白」、ピンク「誠実な愛」、白「新しい愛」、紫「永遠の愛」、黄「実らぬ恋」などがあります。
すっとまっすぐ伸びた愛らしい姿で、シチュエーションを選ばず贈ることのできるチューリップ。卒業や入学・入社など新しい門出のお祝いにチューリップを贈るのもおすすめです。
【2月の切り花②】ラナンキュラス
ふわりと何重にも重なった花びらを開き、柔らかな美しい姿で春の風を運んでくれるラナンキュラス。
湿地帯に好んで生息し、葉の形状がカエルの足に似ていることから、カエルを意味するラテン語の「rana」がラナンキュラスの由来と言われています。日本では花金鳳花(ハナキンポウゲ)という華やかな別名がついています。
ラナンキュラスの茎は柔らかいので、花瓶に活ける時は浅水といって少ない水で活けることが長持ちのポイント。
また、花が大きく重いので、花びらが開き始めたら少しずつ茎を切っていき、茎が途中で折れてしまうことを防ぎましょう。
花言葉は「とても魅力的」「光輝を放つ」「優しい心遣い」。色別では、白「純潔」、黄「優しい心遣い」、赤「あなたは魅力に満ちている」、紫「幸福」、ピンク「飾らない美しさ」と、大切な人に贈りたくなる素敵な花言葉ばかりです。
春の花の代名詞とも呼ばれることのあるラナンキュラスは、その柔らかな色合いと華やかな姿で贈られた人の気持ちをきっと明るく照らしてくれるはず。
【2月の切り花③】ヒヤシンス
愛らしいくるりとした小さな花をいくつもつけ、甘い中にも爽やかさが混じる蜂蜜のような香りをさせるヒヤシンス。
切り花としてのヒヤシンスが市場に出回るのは12月から3月。元々青紫色の花だけでしたが、現在では品種改良によってさまざまな色が楽しめます。
名前の由来はギリシャ神話に登場する「ヒュアキントス」という美少年で、不幸な事故で死んでしまった彼の胸から紫色のヒヤシンスが咲いたという逸話が残されています。
茎が柔らかいので、ラナンキュラスと同じく浅水で活けてあげましょう。
花言葉は「ゲーム」「スポーツ」「悲しみを超えた愛」。色別には、白「控えめな愛らしさ」、青「変わらぬ愛」、紫「悲しみ」、黄色「あなたとなら幸せ」、ピンク「しとやかな可愛らしさ」など、色ごとにさまざまな意味を持っているのが特徴です。
【2月の切り花④】ミモザ
愛と幸福を呼ぶ花と言われ、ふわふわとした鮮やかな黄色の小さな花をたくさん咲かせるミモザ。
そのかわいらしい見た目通りの、ほんのりと優しい香りを辺りに漂わせます。
イタリアでは3月8日の「国際女性デー」が「ミモザの日」とも呼ばれ、男性が感謝と敬意を込めて奥さんや恋人、母親、同僚の女性にミモザを贈る習慣があるのだとか。
花粉がたくさん飛ぶので、取り扱う際には多少注意が必要。
ミモザのはっきりとした黄色の花は存在感があるので、花束を作るときのアクセントに使っても華やいだ雰囲気になります。ドライフラワーやリースも人気です。
ミモザの花言葉は「優雅」「友情」「秘めやかな愛」「真実の愛」「豊かな感受性」「エレガンス」など。
「秘めやかな愛」はアメリカ先住民の男性が、愛する女性に告白をする際にミモザの花を使ったことが由来だそう。
【2月の切り花⑤】ハクレン
モクレンの仲間で、春先に新葉よりも前に真っ白で大きな花を咲かせるハクレン。
満開になると上品で濃厚な香りを楽しむことができ、その香りは香水の原料にもなります。
咲いてしまったら2~3日で枯れてしまいますが、蕾の状態でも美しい姿をしているので開花までの変化を味わうことができます。
原産地の中国では、ハクレンは高貴な木として寺院などに植えられたそう。また漢方では、ハクレンのつぼみを頭痛や鼻炎の薬として使うそうです。
花言葉は「高潔な心」「気高さ」「崇高」「持続性」「自然な愛情」。ハクレンのその白い花姿と同様に、凛とした印象の花言葉が多いですね。
ハクレンが市場に流通するのは1月中旬から2月上旬と短め。卵型の大きな花はシンプルながらとても見応えがあり、春を告げる花としてお部屋に飾るなら一本だけでも様になります。
【2月の切り花⑥】ユキヤナギ
梅や桜などの春を代表する花木と、開花時期をほど同じにするユキヤナギ。小さく可憐な花を枝いっぱいに咲かせて、春が来たことを教えてくれます。
ユキヤナギ(雪柳)の名前は、柳のように細く長い枝に咲く1cmにも満たない小さな花たちが、まるで雪が積もったように見えることからつけられました。
2月から4月に市場に流通し、花もちは1週間ほど。徐々に花びらを散らしていくので飾る場所には注意が必要ですが、散っていく姿もまた風情があって素敵です。
花言葉は「愛嬌」「愛らしさ」「賢明」「気まま」「殊勝」「静かな思い」。可愛らしさの中にも真の強さを感じるような、ユキヤナギらしい花言葉がついています。
春らしいお花と一緒に花束にすれば、ユキヤナギが纏う繊細な雰囲気を活かすことができそうです。
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まとめ
暖かな春の訪れが待ち遠しい2月。
お花屋さんには春の予感に満ちた色とりどり花たちが並んでいて、部屋に飾れば春をずっとそばに感じられるはず。
大切な方へ花束を贈るときや自宅にお花を飾るときには、ぜひ旬のお花を意識してみてくださいね。