【4月】旬の切り花と花言葉

卒業シーズンが終わり、入学・入社など新たな環境での生活がスタートする方も多い4月。


そんな4月は桜も開花し、さまざまな花が旬を迎える春爛漫の季節です。


この時期に旬を迎える春の花はもちろん、初夏の花もお花屋さんの店頭に並び始めます。

今回は花屋がセレクトした4月の旬の切り花について、特徴や扱い方、花言葉などを紹介します。

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【4月の切り花①】リューココリネ 

紫のリューココリネ

茎がすっきりとしていて細く、紫の独特な花色が印象的なリューココリネ。


原産地はチリで、チリから日本に入ってきてまだ間もない球根花です。

花色は紫のほかにも白があり、淡い香りがします。
バニラのような甘い香りや、スパイシーな香りのするものもあり香りも楽しめるお花です。


花は直径2cmほどのもので、水揚げ・花もちともに良好。
全ての花が咲くので、蕾のものがあっても長く楽しめます。扱う際は花びらを傷つけないように注意しましょう。

花言葉は「あたたかい心」「貴婦人」「慎重な愛」「信じる心」。


あたたかい心は、花の中心が赤色に変化していることが由来だそう。


貴婦人は、すらりとした茎の上に咲く花が帽子をかぶった貴婦人のように上品に見えることからついています。


【4月の切り花②】アルストロメリア

赤と紫のアストロメリア

 

原産地がアンデス山脈の寒冷地なので、日本では夏の涼しい信州などで栽培されているアルストロメリア

スウェーデンの植物学者、アルストロメールが名前の由来だそう。

花姿がユリのように見えることから、別名ユリズイセン(百合水仙)と呼ばれています。英語でも”Lily of the Incas”(インカの百合)と呼ばれている花です。

花色は赤・ピンク・黄色・オレンジ・白・緑などさまざまで、複色のものや班入りのものなど、個性豊か。

ブーケなどに入れると1本でもボリュームが出て華やかになるため、おすすめです。

水揚げや花持ちがよいので、花言葉にも「持続」とつけられています。

花言葉は「持続」「未来への憧れ」「凛々しさ」など、素敵な言葉が並び、プレゼントにもぴったり。

 

【4月の切り花③】ニゲラ

青と白のニゲラ

 

青や白、ピンクの可憐な花が咲き、繊細な印象のあるニゲラ。


花びらのような部分は、花びらの下につく萼(がく)で、本当の花びらは小さくて見えなくなってしまいました。

「美女のみだれ髪」や「ヴィーナスのほつれ髪」ともいわれている糸状の細い葉も特徴的です。


そんな特徴のある葉の中に可憐な花をつけることから、”Love in a mist”(霧の中の恋人)というロマンチックな英名がついています。


また、花名はラテン語の”Niger”(黒い)が派生してつけられたそうで、種が黒いことが理由となっています。


ニゲラの種は、パンやお菓子、コショウとしても利用することができるそう。

花が咲きおわった後には風船のような形の果実ができ、ドライフラワーでもよく使われています。

花言葉は「夢の中の恋」「密かな喜び」と、神秘的。糸のように細い葉や、幾重にも重なるガクからなる花姿が美しいニゲラ。


そんなニゲラにぴったりの花言葉です。

【4月の切り花④】スカビオサ

 

スカビオサ

 

たくさんの細い小さな花弁が幾重にも重なって咲く、ポンポンとした花姿がかわいらしいスカビオサ。


横からみるとピンクッションのように見えることから、英名では”Pincushion flowers”(ピンクッションフラワー)と呼ばれています。


和名ではセイヨウマツムシソウ(西洋松虫草)といいます。

花色は紫・赤・ピンク・青・白・緑などがあり、淡い色から濃い色までさまざま。
シックな花色は、エレガントな存在感があります。

花言葉は「感じやすい」「魅力」「未亡人」など。

ギリシャ神話でケンタウロスの娘・フィチアが羊飼いに恋をしますが、羊飼いは別の女性と結婚をしてしまうため、フィチアは悲しみのあまり死んでしまいます。


その姿を神が哀れんでスカビオサに変えたという神話があり、花言葉の「感じやすい」は、その物語にちなんでいるそう。


「未亡人」は、紫の花色が喪に服する衣装のようなことが由来です。


【4月の切り花⑤】マーガレット

白い花びらに中心が黄色い花姿がかわいらしく、清楚な花の代表ともいえるマーガレット。

花びらで恋を占う「恋占い」の花として、ヨーロッパでは古くから親しまれたきた花でもあります。

白い一重咲きタイプのマーガレットが定番ですが、八重咲きや花付きのよい小ぶりなタイプもあります。
花色も白のほかに、ピンク・オレンジなどがありますが、どのタイプもかわいらしい印象は変わりません。

マーガレットは下部まで葉がついているため、余分な葉は取り除くと水揚げがよくなりますよ。

花束などで使う際は、スイートピーやチューリップなどと合わせて明るい印象にも、白のマーガレットをメインにして清楚な印象にもなります。

花言葉は「恋占い」「真実の愛」「信頼」「心に秘めた愛」。
ギリシャ神話では純潔の女神アルテミラに捧げられた花がマーガレットであることから、誠実・信頼などの花言葉となっています。

 

【4月の切り花⑥】オーニソガラム

 

オーニソガラム

 

すらりと伸びる茎に、星のような白い花が集まって咲くオーニソガラム。

花の下から上にかけて蕾が次々と咲いていき、切り花にしても花もちがよく長い間楽しむことができます。
品種は約100種類と豊富で、花色は白の他にも、鮮やかなオレンジや黄色などがあります。

また、純白でかわいらしい花姿と、花もちがよいことからウェディングブーケとしても人気の花なんです。

英名の”Star of Bethlehem”(ベツヘレムの星)は、キリストがベツヘレムで誕生した際に東方の三賢者を導いた星が野に飛び散って、オーニソガラムになったという伝説から。


そんな背景も知ると、花姿がますます星のように見えて愛着がわきますね。

花言葉は、白い花の凜としたたたずまいから「純粋」「無垢」「才能」「純白」などがあります。



【4月の切り花⑦】ガーベラ

ガーベラは本来は真っ赤な花色が基本でしたが、ヨーロッパで品種改良が進み、現在のようなカラフルな花色が誕生しました。


赤やピンク、オレンジ、白など普段目にするような色から、緑や紫などの色まで幅広く、好みによって選ぶことができます。

他にもガーベラの中心部分の色が黒いタイプと白いタイプがあり、それぞれに雰囲気が異なります。

また、咲き方にもたくさんの種類があって、印象がかなり異なるのがガーベラの面白いところ。

スタンダードな一重咲きや八重咲き、スパイダー咲き、カール咲き、ポンポン咲きなどがあり、同じ花の種類とは思えないほど花姿が違うこともあるんです。

すっと伸びた茎に丸く花びらをつかせて咲くガーベラ。色鮮やかな花色は、見る人を元気にさせてくれるようなパワーがありますよね。

ガーベラの花言葉は「希望」「前向き」「美しさ」など、花姿にぴったりの希望にあふれる明るいもの。

ガーベラは色によって異なる花言葉をもっています。代表的なものはこちら。

  • 赤:神秘の愛・限りなき挑戦
  • ピンク:崇高な愛・思いやり
  • オレンジ:忍耐強さ・冒険心
  • 黄:究極の愛・やさしさ

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まとめ

4月はあたたかな気候に加え、さまざまな美しい花に彩られる、春本番の季節。

新たな環境での生活がスタートする方も多い季節ですね。

そんな4月にはぜひご自宅用に、プレゼントに、旬の切り花を選んでみてください。いつもよりもっと、春を身近に感じられますよ。

 

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