【アンスリウム特集】アンスリウムの魅力・花言葉・おすすめの飾り方

アンスリュームの特徴はなんと言ってもその見た目。唯一無二の姿形と、トロピカルな発色は、切花のマーケットで欠かすことのできない花材です。夏の時期にも負けず花もちもとても良い花です。

またアンスリュームは花と葉、両方が商品として流通するとても珍しい花材でもあります。

お花・花束の定期便を提供するLIFFTが、アンスリウムの魅力や花言葉について紹介します。

 

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アンスリウムの基礎知識

アンスリウム

まずはこの不思議な植物・アンスリュームの基礎情報から紐解いていきましょう。

 

アンスリウムの特徴

 一般的によく知られるアンスリュームは艶やかな真紅色のハート型と、黄色い突起がある花姿ですが、品種のバリエーションは豊富で、600種以上が確認されています。地植えはもちろん、岩や樹上での着生を好むもの、それに大型種や小型種など、個体ごとに適した生育環境も、姿形も千差万別です。

アンスリュームはサトイモ科 ベニウチワ属の球根植物ですが、一般的な園芸品種は購入苗から育てられます。採花される花と葉は1株につき年間4〜6本で、葉っぱ1枚につき花が1本咲きます。多いときでも合計12本と、採花本数は決して多くありません。花の状態の良し悪しは、葉っぱの大きさや成長速度、葉色の濃淡が大きく影響します。


アンスリウムのその不思議な構造

アンスリウムの不思議

 

①肉穂花序(にくすいかじょ)

事実上の花にあたる部分。花序(かじょ)と呼ばれるぶつぶつとした小さな突起物ひとつひとつが花である。全体が黄色味を帯びた肉穂花序は、開花した部分が白く変色していく。開花した花が多いほど、日持ちする。また、棒状になっている先端に雄花、根元に雌花が咲く。


②仏炎苞(ぶつえんほう)

①の肉穂花序を保護するために発達した里芋科特有の器官。葉っぱが変容したもの。仏炎苞とは、仏像の背後にある、炎をかたどる飾りに似ていることに由来する。品種によって、赤・紫・ピンク・白・緑・黄緑・オレンジなどの単色、グラデーションになるものなど、様々な色がある。


アンスリウムの歴史

原産地は南米のコロンビアとエクアドルですが、現在はオランダで苗が生産され、日本、台湾、ベトナム、タイ、アメリカなどを中心に生花が生産されています。中でもアメリカのハワイとアンスリウムの関係は深く、そのハート型の見た目から"Heart of Hawaii”という通称で親しまれ、仏花や日常の花として欠かすことができません。

ハワイには、1889年にホノルル生まれのイギリス人政治家、サミュエル・ミルズ・デイモンによって持ち込まれました。乾燥した気候の影響でオアフ島では普及しませんでしたが、ハワイ島はアンスリュームにとって最適な生育環境だったとされます。当地は水はけがよく、年間を通して温暖多湿なため、丈夫で高品質なアンスリュームが数多く栽培されるようになりました。

 

アンスリウムの別名

日本で「大紅団扇」と呼ばれるアンスリウム。この和名の大紅団扇(オオベニウチワ)は、ハート形の仏炎苞がウチワのように見えることにちなみます。


英語でも別名があります。アンスリウムの別名はフラミンゴと似ていることから、「flamingo flower(フラミンゴフラワー)」や仏炎苞が動物のしっぽのように見えることから、「tail flower(テイルフラワー)」と呼ばれています。また、西洋での花言葉は、温かいおもてなしを意味する「hospitality」や幸運を意味する「happiness」、裕福を意味する「abundance」等があります。どの花言葉も縁起が良く、お祝ギフトに喜ばれますよ。


アンスリウムの花言葉

 アンスリウムの花言葉を色別に詳しく解説します。

色別に見る花言葉

アンスリウムは「恋に悶える心」「煩悩」という花言葉を持ちます。どちらの花言葉も、恋に悩む女性の心を表すような花言葉ですよね。品種が豊富なアンスリウムは、2つの花言葉だけでなく、色別の花言葉があります。


【赤の花言葉】 

花言葉は「情熱」です。色鮮やかで光沢のある仏炎苞は、情熱的な方や、愛する人へのギフトにおすすめです。

赤のアンスリウムの花言葉



【ピンクの花言葉】

花言葉は「飾らない美しさ」です。女性に人気のピンクは、派手すぎない色合いが可愛らしいため、「飾らない美しさ」という花言葉になったと言われています。普段は言えない好意の気持ちを伝える際にはピンクの花言葉がおすすめです。

ピンクのアンスリウムの花言葉

【白の花言葉】


花言葉は「熱心」です。仕事や勉強等、何かに熱心に励んでいる方への贈り物におすすめです。


アンスリウムは誕生花としても人気

素敵な花言葉を持つアンスリウムは、誕生花としても人気があります。文献によって異なることがありますが、主に開花時期である8月の誕生花として親しまれています。また、色別にアンスリウムが誕生花として知られる日付けは以下です。

  • 赤のアンスリウム 6月14日、7月29日
  • 白のアンスリウム 8月25日、10月6日
  • ピンクのアンスリウム 3月17日

身近な方に誕生花がアンスリウムの方がいらっしゃる場合、花言葉を踏まえて贈ってみてはいかがでしょうか。


アンスリウムのケア方法

アンスリウムのケア方法

飾るうちに、萼にシワや萎れなど乾燥が見られる時は、水を張った容器に花ごと2〜3時間浸します。あまり長時間水に浸けておくと、花が傷み、逆効果になるので注意しましょう。

 

アンスリウムのおすすめの飾り方

特有の形状が個性的なアンスリュームは、真っ赤な定番色から、くすみがかったピンクなどのニュアンス色まで豊富な色合いも魅力のひとつです。個性の強さ故、飾り方が単調に思われがちですが、すこしのアレンジで印象が異なり、様々な雰囲気で楽しめます。


長さを揃えて活ける

アンスリウムの長さを揃えて生ける


アンスリュームそのものの良さがいきる、カジュアルな飾り方。口が窄まった花瓶が活けやすくおすすめです。


長さに大きな差をつけて活ける

 

アンスリウムの長さを活かした生け方

基本の飾り方よりもさらに大きく長さの差をつけて活けると、少ない本数でも洗練された雰囲気に仕上がります。


ランと合わせる

アンスリウムをランと合わせる

アンスリュームと相性の良いラン類も、この時期に一押しの花です。デンファレという種類と合わせると、力強く夏らしい印象が強まります。

他の花と合わせる

アンスリウムを他の花と合わせる

 

ニュアンス色のアンスリュームは、パステルカラーの花との組み合わせもしっくりはまります。可愛らしくまとまるので、アンスリュームのトロピカルなイメージを刷新します。


まとめ

発色の良い花色と独特の花姿、そしてつやつやとした仏炎苞で一本でも存在感のあるアンスリューム。おうちに飾ればきっと素敵な空間を演出してくれるはず。

また、ポジティブで縁起の良い花言葉を持つアンスリュームをギフトの花束の一花としてセレクトしてみてはいかがでしょう。あなたが贈った花束がどんな意味を持つのかを知れば、より一層喜びを感じてくれるはずです。

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