【マーガレット特集】可愛らしい花姿が特徴的なお花。花言葉や季節、贈る際のポイント
マーガレットのお花は可憐でどこかなつかしく、いたいけな雰囲気がありますよね。
テーブルに飾ることもあれば、結婚式のブーケとして選ぶこともある。私たちの生活の身近にあって、気持ちをほっこりさせてくれるお花です。
この記事ではマーガレットの基本情報から、季節、花言葉、怖い花言葉、贈るときの注意点やお手入れ方法までご紹介します。
マーガレットをくわしく知ると、お花がますます愛おしく感じます..
マーガレットってどんなお花?
マーガレットはキク科アルギランセマム属の春の定番のお花です。スペイン領カナリア諸島原産の半耐寒性低木で、高さは30㎝〜1m近くにもなることもあります。丈夫で育てやすく、鉢植え、庭植え、切り花に向いています。上手に夏越し・冬越しをすれば何年も楽しめる多年草です。
一般にマーガレットとして知られているのは明治時代に導入された「在来白」という白花の品種です。「在来白」はタネがなかなかできませんが、鉢物用に改良された最近の園芸品種の多くは簡単にタネができるようになりました。
またマーガレットのお花はデンマークの国花に選ばれています。デンマークでは「マルグレーテ」と呼ばれ、多くの人々に親しまれています。
マーガレットの種類
マーガレットは約100種類あり、見た目や雰囲気などは種類によって違いがあります。
マーガレットらしい一重咲きのお花からポンポンのように丸い八重咲き、花の中央の黄色い部分がたんぽぽのように丸く大きいもの、さまざまな見た目のお花があります。
カラーは白がいちばん知られていますがピンクや黄色、グラデーションになっている花びらもあります。
「ストロベリーホイップ」「あんずな気持ち」「ぽぽたん」「サマーメロディー」「チェルシーガール」と愛らしい名前が多いので、覚えるとさらに楽しいです。
マーガレットの名前の由来・和名
マーガレットは、ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテス」に由来しています。
学名のクリサンセマムは、古代ギリシャ語に由来する名前で、語源は「黄金」という意味のクリサスと「花」という意味のアンセマムを組み合わせたもの。
白の花びらが真珠を、中央の黄色が黄金をイメージさせたのでしょう。
とてもきれいな名前ですよね。
マーガレットは年月が経つと地面に近い茎が樹皮のように茶色くごつごつした感じになります。その見た目から「木春菊(モクシュンギク)」という和名があります。
マーガレットの季節・花期
マーガレットの花期は11月~5月。お花の時期が長く楽しめることから、ガーデニングでも人気があります。
お花屋さんで見かけるのはお花が旬を迎える3~4月のみ。
シーズンになると1本150円~200円ほどの手軽な価格で買うことのできる切花です。花色はほとんどが白で、八重咲き・ピンク花・黄花などもごくわずかですが出回っています。
切花として売られているのは国産のマーガレットで、産地は香川・静岡・長崎など、冬~春に日照の多い場所が中心です。
同じ季節に鉢植えのマーガレットもよく出回ります。鉢植え用の品種の方が、色や咲き方も豊富にあります。
マーガレットの種まき時期
マーガレットの種は、気温が高すぎても低すぎてもうまく発芽しません。種まきは気候の穏やかな9月ころに行うといいです。
またマーガレットの種はとても小さいので、種まき後の水やりで流されてしまわないように注意が必要です。水で湿らせた土にばらまいた後、霧吹きを使って水やりするのがおすすめです。
マーガレットの花言葉
マーガレットの花言葉は、「恋占い」「心に秘めた愛」「真実の愛」「誠実」「信頼」です。 この花言葉は英語でも同様で「secret love(秘密の恋)」「faith(信頼)」となります。
マーガレットはギリシャ神話では純潔の女神アルテミラに捧げられたお花だったことから「誠実」「信頼」などの花言葉が生まれました。
「恋占い」「心に秘めた愛」の花言葉はフランスの少女たちがマーガレットを使って占っていたことが起源となっています。
マーガレットの花びらの枚数はたいてい奇数のため、「好き」から始めると「好き」で終えることができます。「恋が叶うかもしれない」という希望をもたらしてくれるお花です。
健気で清廉なマーガレットの花にふさわしい花言葉ですよね。
マーガレットの怖い花言葉
マーガレットには怖い花言葉はありません。
ただ「私を忘れないで」という願いのような花言葉があるので、それを強い情念としてとらえると怖い感じる方はいるかもしれません。
実際には「私を忘れないで」という花言葉は、引越しや転職、卒業などのとき「ありがとう」や「また会おうね」といった意味合いとして使われてることが多いです。
プレゼントして誤解されるような花言葉はないので、どなたにも安心して贈れます。
マーガレットの色別・本数別の花言葉
花言葉には色や本数によって意味が深まったり、変わったりするものもあります。マーガレットの場合はどうでしょうか。くわしく見ていきましょう。
色別の花言葉
マーガレットの色は大きく分けて「白」「黄色・オレンジ」「ピンク」の3つに分かれます。
白には「心に秘めた愛、誠実、信頼」、黄色・オレンジには「美しい容姿」、ピンクには「真実の愛」という意味があります。
本数別の花言葉
マーガレットの本数別の花言葉も「あふれる愛」を伝えるものが多いです。
注意しなければならないのは16本と17本。
「何か深い意味があるのかな」と思われてしまう可能性があります。
1本 あなたは運命の人
3本 あなたを愛しています
4本 一生愛し続けます
5本 あなたに出会えたことが私の喜びです
6本 あなたに夢中です
8本 思いやりに感謝しています
10本 あなたは完璧です
11本 最愛
12本 恋人(夫、妻)になってください
16本 不安な愛
17本 絶望の愛
マーガレットを贈る際のポイント
マーガレットの誕生花は2月1日、2月20日、9月3日、11月22日なので、2月生まれ、9月生まれ、11月生まれの方に贈ると喜ばれます。
白やピンク、オレンジや黄色などの多種多様な花色を集めれば美しい花束に、1色だけでまとめればナチュラルな雰囲気になります。
贈りたい方のイメージやシーンに合わせて選ぶといいですね。
マーガレットのお手入れ方法
マーガレットは1日4時間以上陽があたる日当たりの良い場所で育てると、お花をたくさん咲きかせます。
丈夫で育てやすいお花ですが暑さや過湿に弱く、暑くなると生育は衰えてきて花が付きにくくなります。
鉢植えであれば真夏になる前に直射日光の当たらない風通しがよい場所に移動するといいです。地植えの場合は、梅雨は雨をなるべく避け、夏は半日陰になるような場所に植えましょう。
初めて夏越しや冬越しに挑戦するガーデニング初心者の方は、季節や天気に応じて移動ができる鉢植えで育てるのがおすすめです。
マーガレットは年2回、すべての枝に元気な葉を残すようにして切り戻し、新しい芽が育つのを促します。
時期は梅雨入り前と秋の開花前。梅雨入り前は雨や暑さで株が蒸れるのを防ぐために、秋の開花前は育ち過ぎて株の形が崩れてきたら切り戻しします。
まとめ
マーガレットは可憐な見た目と親しみやすさでたくさんの人に愛されるお花です。
花言葉も愛や信頼を意味するものが多く、ギフトとしても喜ばれます。
派手な花ではありませんが安心感があり、気持ちをそっと癒してくれるマーガレット。
テーブルに飾るだけで、毎日の生活を明るく彩ってくれますよ。