【8月】旬の切り花と花言葉
夏には、 印象的で個性あふれる花がたくさん咲き乱れます。花屋の店頭の色鮮やかさにきっと目を奪われるはず。
今回は、そんな夏の盛りである8月の旬の切り花の特徴や手入れの方法、花言葉などをご紹介します。
【目次】
- 【8月の旬の切り花①】エキナセア
- 【8月の旬の切り花②】クルクマ
- 【8月の旬の切り花③】アンスリューム
- 【8月の旬の切り花④】ドウダンツツジ
- 【8月の旬の切り花⑤】グラジオラス
- 【8月の旬の切り花⑥】スターチス
- まとめ
【8月旬の切り花①】エキナセア
力強くビビッドな花色で夏のお花屋さんの店頭を彩るエキナセア。
北アメリカの先住民族の間では虫刺されの手当てに使われ、「インディアンのハーブ」と呼ばれていたそう。なんと免疫力を高める効果が医学界からも注目を浴びているのだとか。
8月20日の誕生花・エキナセア。そんなエキナセアの花言葉は「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」など。
独特な花姿を際立たせるため、ブーケでは、他の花より少し浮かせます。夏の花の中でも花もちの良い花で、濃いピンク・オレンジ・黄色などはっきりと鮮やかで元気の出るような花色が多いため、今の時期非常におすすめです。
【8月旬の切り花②】クルクマ
ウコンの仲間であるクルクマは、英語でターメリックと呼ばれ、香辛料としてカレーなどには欠かせないスパイスのひとつ。クルクマは、アラビア語でウコンを意味する「クルクム」からきています。日本でも江戸時代から栽培されていて、薬用として用いられてきました。実はこのクルクマ、スパイスや薬用のみならず着色料や染料などに使用され、花は観賞用にされるという万能植物。
クルクマの花はピンクや白、紫や緑色などで、熱帯アジアやアフリカが原産地なだけあってトロピカルな形。まっすぐ上を向いて咲く花弁の先は尖っていて大きく、幾重にも重なったその姿は蓮にも似ていて非常に存在感があります。
寒いところが苦手なので、直接冷房の風が当たるような場所は避けて飾ってあげてください。花持ちは一週間程度とそう長くはありませんが、こまめに水を替えたり切り戻しをすることで最後までキレイな状態で楽しむことができます。
クルクマは8月22日の誕生花。クルクマの花言葉は「あなたの姿に酔いしれる」「忍耐」「乙女の香り」。中でも「あなたの姿に酔いしれる」という花言葉は、その印象的な花姿からつけられたといいます。
【8月旬の切り花③】アンスリューム
赤やピンク、白などのツヤのあるハート形をした一枚の葉と、その真ん中からぴょこっと伸びた穂のような花が印象的なアンスリューム。和名で「大団扇(おおうちわ)」や「牛の舌」と呼ばれる葉の形は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と言い、色も鮮やかなため、これが花と思われがちですが、実際の花はハート形の葉から飛び出ている棒状の部分。これは「肉穂花序(にくすいかじょ)」と言って、棒の表面に付く丸い球状のイボのようなものが花になります。
ハート形の葉と、その中央にある棒状の花がまるで尾のように見えたことが名前の由来となっています。ギリシャ語で「花」という意味がある「アンサス」と、尾という「オウラ」がひとつになって、アンスリュームという名前になりました。
熱帯植物のアンスリュームは、寒いところが苦手。お部屋に飾る時は10℃以上の室温で直接冷房の風が当たらない場所においてあげてください。また、切り花用の延命剤は効果がないので、水の吸い口をこまめに切り戻して、水も替えてあげましょう。
8月25日の誕生花のアンスリューム。アンスリュームの花言葉は「熱心」「情熱」「飾らない美しさ」「恋に悶える心」など。恋や愛に関する花言葉がたくさんあり、恋人への贈り物やウェディングシーンに人気があります。暑い時期でも長持ちすることが特徴です。
【8月旬の切り花④】ドウダンツツジ
夏のおうち時間を楽しむお供に活躍してくれるのが枝物。そこでこの時期の枝物としておすすめしたいのがドウダンツツジです。
ドウダンツツジは日本原産で、ツツジの仲間の落葉低木。やわらかなグリーンの小ぶりな葉と、壺型の白い小花が織りなす爽やかな雰囲気が魅力。また、花もちがとてもよく、ケアをしっかりすれば長くて一ヶ月間持ちます。
枝物なので、好きな場所でカットして自由自在に形を楽しめるのも魅力。「上品」や「節制」、「素直な告白」といった花言葉をもちます。
花瓶で長持ちさせるための秘訣はこまめな水換え。雑菌が繁殖すると枝部に滑りが生じてしまいます。定期的に水を取り替えるとともに花瓶をよく洗い、枝自体も清潔にしてあげることでより長く楽しむことができますよ。
【8月旬の切り花⑤】グラジオラス
夏から秋にかけて、剣のような長くしっかりとした茎に、色鮮やかな大ぶりの花をいくつもつけるグラジオラス。花の色は非常に豊富で、白、赤、オレンジ、ピンク、黄色、紫など、華やかな姿の花をたくさんつけることから年齢性別問わずポピュラーで人気があります。
グラジオラスの花名は、ラテン語の「gladius(剣)」が語源。これは、グラジオラスの葉の形が剣に似ていることからきています。英語では「Sword Lily(剣のユリ)」、日本では江戸時代にオランダ人が持ち込んだことから「オランダアヤメ」や「唐菖蒲」という和名がついています。
グラジオラスの切り花は、花瓶に生ける前に水揚げをしっかりとすることで長持ちさせることができます。一番簡単な方法は、シンクやボールなどに水を入れてその中で茎を斜めに切る方法です。一手間かけるだけで日持ちが随分違ってくるので、ぜひやってみてくださいね。直射日光に当てると水分が飛んで早く枯れてしまうので、日当たりがよく直接日の光が当たらないところに。
花言葉は、「密会」「用心」「勝利」「忘却」です。その昔、まだ自由恋愛をすることが困難だった時代、愛し合う二人が人目を避けて逢瀬をする際にグラジオラスの花の数で時間を知らせていたことから「密会」と「用心」という花言葉がつけられました。
【8月旬の切り花⑥】スターチス
リモニウムとも呼ばれるスターチスは、ドライフラワーとして目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。主茎からいくつもの茎が伸びて、まるで小さな傘のような花をたくさん咲かせるスターチス。花の色が鮮やかなので、差し色としてフラワーアレンジメントで使われたり、乾燥させても全く色あせないためドライフラワーとしても使われたりと、とても人気があります。
ヨーロッパや地中海沿岸が原産地のスターチス。古くから下痢止めの薬として使われており、スターチスという花名はギリシャ語の「Statizo(止める)」が語源と言われています。なお、和名は「花浜匙(はなはまさじ)」といい、これはスターチスの花が「匙」の形に似て、浜辺などに多く咲いていたことからつけられました。
スターチスは、切り花として非常に長持ちします。しかし、ひらひらとレースが付いているような個性的は花の部分は水に浸かってしまうと腐りやすく、水が汚れる原因となります、水に浸かる部分は余分な葉と一緒に取り除くようにしましょう。たくさんの花を一つの花瓶に生けてしまうと、花同士が蒸れてしまい早く傷んでしまうので、空間に余裕を持って生けてあげてください。
花言葉は「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」。この二つの花言葉は、花を乾燥させても色が褪せないことにちなんでいます。
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まとめ
いかがでしたか?花といえば春という印象がありますが、夏にも多くの素敵な花がその印象的な姿で私たちを楽しませてくれます。
夏だからこそ目にできる種類の花も沢山存在します。お部屋に飾ることで、季節をより一層感じることができるのではないでしょうか。
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