観葉植物の正しい処分方法!土の捨て方や注意点も解説
緑豊かな観葉植物は、私たちの生活に彩りと癒しを与えてくれます。
しかし、引越しや模様替え、枯れてしまったなどの理由で、処分しなければならない時が来るかもしれません。
観葉植物を捨てることは意外にも大変です。特に、土は自治体で引き取りしてくれないことが多く、簡単に処分できません。
こちらの記事ではフローリストが観葉植物をスムーズに処分する方法を解説します。
観葉植物を処分する方法
観葉植物の処分方法は、大きく分けて4つあります。植物の状態や量、お住まいの地域のルールに合わせて、最適な方法を選びましょう。
処分する際には、植物を適切なサイズにカットしたり、鉢や土と分別したりする作業が必要です。
軍手やハサミ、ゴミ袋などを準備しておくと、スムーズに作業を進められます。また、自治体によっては植物の処分に関するルールが異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
分別して家庭ゴミとして捨てる
小さな観葉植物であれば、分別して家庭ゴミとして捨てることができます。
多くの自治体では、植物部分は「可燃ゴミ」、鉢やプラスチック製のプランターは「不燃ゴミ」または「プラスチックゴミ」、土は「処理困難物」として分別されることが一般的です。
ただし、自治体によってルールは異なるため、事前に確認しておきましょう。植物をゴミ袋に入れる際は、土をできるだけ落とし、水分をよく切ってから捨ててください。
また、大きめの植物は、ゴミ袋に入るサイズまで細かく切断する必要があります。
不用品回収業者へ依頼する
大きな観葉植物や大量の植物を処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
費用はかかりますが、自宅まで引き取りに来てくれるため、手間をかけずに処分できます。多くの業者は、植物だけでなく、鉢や土も一緒に回収してくれます。
ただし、業者によって料金や対応エリアが異なるため、事前に複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。また、悪質な業者による不法投棄を防ぐため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
不用品回収サービスを紹介します。
事業者名:片付け侍
全国対応の不用品回収業者で観葉植物はもちろん、あらゆる不用品を回収してくれるます。即日対応・最短30分で駆けつけは嬉しいですね。
ジモティの活用や知人や友人に譲る
まだ元気な観葉植物であれば、ジモティなどの地域掲示板を活用したり、知人や友人に譲ったりするのも一つの方法です。
ジモティでは、近隣で観葉植物を探している人を見つけられる可能性があります。また、植物好きな友人や知人がいれば、喜んで引き取ってくれるかもしれません。
無料で譲ることで、処分費用を節約できるだけでなく、植物を新たな場所で育ててもらえるというメリットもあります。
ただし、譲渡の際は、植物の状態や手入れの方法などを丁寧に説明するようにしましょう。
フリマアプリやオークションで売る
状態の良い観葉植物や珍しい品種であれば、フリマアプリやオークションで売却できる可能性があります。
出品する際は、植物の状態がわかるように、複数の角度から撮影した写真を掲載しましょう。また、品種名や育て方、注意点などを詳しく記載することで、購入希望者が安心して購入できるようになります。
配送する際は、植物が傷まないように、土がこぼれないよう丁寧に梱包する必要があります。配送料は購入者負担にすることで、自分の負担を軽減できます。
土を処分する方法
観葉植物を処分する際、植物そのものだけでなく、土の処分方法にも注意が必要です。土は、自治体によっては回収していない場合があり、誤った方法で捨てると不法投棄とみなされる可能性があります。
ここでは、土の正しい処分方法を3つご紹介します。
自分の家の庭に撒く
戸建て住宅にお住まいで、自宅に庭がある場合は、庭に撒くのが最も簡単な方法です。庭に撒くことで、土を再利用できるだけでなく、処分費用もかかりません。ただし、大量の土を一度に撒くと、庭の土壌バランスが崩れる可能性があるため、少しずつ撒くようにしましょう。
また、病気や害虫が発生した植物の土は、庭に撒くと他の植物に影響を与える可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。
ホームセンターや園芸専門店に引き取りしてもらう
一部のホームセンターや園芸専門店では、使用済みの土の引き取りサービスを行っている場合があります。
引き取りの条件や料金は店舗によって異なるため、事前に確認が必要です。例えば、購入した店舗であれば無料で引き取ってもらえる場合や、一定量の土であれば無料で引き取ってもらえる場合があります。
また、新しい土を購入する際に古い土を引き取ってもらえるサービスを実施している店舗もあります。
不用品回収業者に引き取りしてもらう
観葉植物と一緒に土も処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのが便利です。多くの業者が土の回収にも対応しており、自宅まで引き取りに来てくれます。
不用品回収も行っている便利屋であるお助けマスター様に協力して頂き「観葉植物と土の回収は、纏めて回収可能かどうか、分別の必要があるかどうか」を質問させて頂きました。
お助けマスター様は「分別は一切必要なく、植物、鉢、土を丸ごと回収します」との事でした。
お助けマスター様は、本部は奈良にあり、日本全国で展開しており、不用品回収も行っている便利屋サービスを提供されています。観葉植物の処分に困ったら相談してみてください。
■公式ホームページ
お近くのサービス拠点を探すならお助けマスターさんの全国拠点サイトをご覧ください。
土は自治体で回収してもらえない場合もある
多くの自治体では、土は「処理困難物」として扱われ、ゴミとして回収していません。
これは、土が自然物であり、焼却や埋め立て処理ができないためです。自治体によっては、少量であれば「燃えないゴミ」として回収している場合もありますが、事前に確認が必要です。
また、一部の自治体では、土のリサイクルを推進している場合もあります。例えば、公園や緑地の整備に再利用したり、土壌改良材として活用したりしています。
マンションの敷地内や公園に捨てると不法投棄になる
土をマンションの敷地内や公園、河川敷などに捨てることは、不法投棄にあたり、法律で禁止されています。
不法投棄は、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる可能性があります(廃棄物処理法第25条)。また、法人の場合は、3億円以下の罰金が科せられる可能性があります(廃棄物処理法第32条)。土を捨てる際は、必ず正しい方法で処分しましょう。
枯れていない観葉植物は寄付できる?
まだ枯れていない元気な観葉植物であれば、寄付できるでしょうか?
不用品の寄付活動を国内外で活動されているセカンドライフ様に聞いてみたところ、下記の回答でした。
「リアルな観葉植物は寄付が難しく、フェイクグリーンなら寄付が可能です」
セカンドライフ様は、不用品寄付活動歴13年、日本国内だけでなく、アジア、アフリカなど世界中に不用品を寄付する活動を行われています。
寄付のために配送したり、保管する際に、枯れてしまう時もあります。
もし寄付先の候補がある場合、事前に寄付先の施設に連絡し、観葉植物の受け入れが可能かどうか確認しましょう。
また、植物の種類や大きさ、状態なども伝え、寄付先が本当に必要としているかどうかを確認することも大切です。
まとめ
観葉植物の処分は、植物の状態や量、お住まいの地域のルールに合わせて、適切な方法を選ぶことが大切です。
小さな植物は分別して家庭ゴミとして、大きな植物や大量の場合は不用品回収業者の利用が便利です。まだ元気な植物は、ジモティやフリマアプリを活用したり、知人に譲ったり、寄付を検討するのも良いでしょう。
土の処分は特に注意が必要で、自治体によっては回収していない場合があります。自分の庭に撒く、ホームセンターや園芸専門店、不用品回収業者に引き取ってもらうなどの方法を検討しましょう。
マンションの敷地内や公園への投棄は、不法投棄となり法律で罰せられます。正しい方法で処分し、最後まで責任を持って観葉植物と向き合いましょう。