ビカクシダ(コウモリラン)の育て方|基本的なポイントから植え替えなどの方法まで詳しく解説します

ビカクシダは、ギザギザとした形の葉が特徴的な観葉植物です。その独特な葉姿がコウモリに似ていることから、「コウモリラン」と呼ばれることもあります。本記事では、そんなビカクシダについて、基本的な育て方のポイントから、剪定や植え替えの方法まで詳しくまとめました。よくある質問にもフローリストが回答していくので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次
  1. 基本の育て方(置き場所・温度・水やり)
  2. 剪定
  3. 植え替え
  4. 肥料
  5. 害虫
  6. 風水・花言葉
  7. よくある質問
  8. 種類
  9. インテリア例

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ビカクシダの基本の育て方

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方

ビカクシダの育て方として、以下の3つの方法が挙げられます。

1.板付け
ビカクシダは、自然の中では木の幹にくっつきながら成長していきます。観葉植物として育てる際にも、板付けにして育ててあげると元気に生長しやすくおすすめです。

2.苔玉
ビカクシダは、湿度の低い環境で良く生長する植物です。苔玉で育てると、吊るしてインテリアのように楽しむことができます。

3.鉢植え
ビカクシダは、他の多くの植物と同様に、鉢植えとして育てることもできます。安定感があるので、特にビカクシダがまだ小さいときには鉢植えで育ててあげると安心です。

以上の3通りのうち、どの育て方をする際にも大切な、ビカクシダを元気に育てるためのポイントについて、置き場所・温度・水やりの3つの観点から解説していきます。

 

置き場所

ビカクシダは、日当たりのある、風通しの良い場所に置いてあげましょう。ただし、強い直射日光に当たり続けると葉焼けなどの原因になるため注意してください。

屋内に置く場合
ビカクシダは耐陰性がある植物なので、年間を通して屋内で育てることができます。特に寒くなる季節には、屋内で育ててあげると安心です。耐陰性はあるものの、極端に暗い場所では健康に育ちにくくなるので、日当たりのある場所に置いてあげるのがおすすめです。ただし、強い直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンなどでやわらかい光に調整してあげてください。

屋外に置く場合
ビカクシダは、あたたかい季節には屋外で育てることもできます。ただし、気温の低くなる冬の間には、屋外で育てるのは避けてください。葉焼けが気になる場合には、直射日光が当たらない場所に置いてあげましょう。遮光ネットなどを用いるのもおすすめです。

 

育てる温度

ビカクシダは、10°C以上の気温が保たれた環境で育ててください。品種にもよりますが、最低気温が15°Cを下回るような時期には、ビカクシダを屋内に入れてあげると安心です。しかし屋内であっても、窓辺では、外気の影響で気温が低くなっていることもあります。その場合には、窓から少し離れた場所に置いてあげてください。

 

水やり

春夏(生育中)
土の表面が乾燥してきたタイミングで、鉢底から水が流れ出るくらい、十分に水やりをしてください。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててあげましょう。

秋冬
土の表面が乾燥してから2,3日後を目安に、鉢底から水が流れ出るくらい、十分に水やりをしてください。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててあげましょう。秋冬には空気が乾燥するので、水やりのタイミングで葉水を行うのがおすすめです。葉水を行うと、イキイキとした元気な葉を維持できるだけでなく、害虫の予防にもつながります。

 

 

ビカクシダの剪定

ビカクシダ(コウモリラン)の剪定

剪定とは、植物の伸びすぎた枝や葉、幹を切る作業のことです。ビカクシダは大掛かりな剪定がほとんど必要なく、古い葉を取り除いてあげるだけで十分です。ただし、ビカクシダの葉は2種類あり、それぞれの扱い方が異なるので、注意が必要です。

胞子葉:取り除いてOK
ギザギザとした形で長く伸びている葉が、胞子葉です。シダ植物として胞子を作る役割があります。古くなって枯れている胞子葉は、優しく取り除いてあげましょう。

貯水葉:取り除くのはNG
株元にくっつくように広がっている葉が、貯水葉です。水分や栄養を貯める役割があります。枯れているように見えても、基本的には取り除かないよう注意してください。

 

 

ビカクシダの植え替え

ビカクシダ(コウモリラン)の植え替え

ビカクシダを鉢植えで育てている場合、2〜3年に1回程度を目安に植え替えが必要になります。

植え替えが出来る時期は5〜9月頃で、5〜6月が最適です。寒い季節に植え替えをするとビカクシダに負担がかかってしまうため、秋や冬の植え替えは避けてください。また、植え替え前の1週間程度は水やりを控えてあげましょう。水やり後には根や茎がやわらかく、ダメージを受けやすい状態になるためです。

それでは、植え替えの具体的な手順を解説していきます。

(下準備)水苔を水に浸し、ふやかしておきましょう。水に浸す場合、水苔が十分に柔らかくなるまでに1日程度の時間がかかります。お湯に浸す場合、数分で十分に柔らかくなります。

1.ビカクシダの根の周りをほぐして土を取り除く
ビカクシダを優しく引き抜き、絡まった根をほぐします。

2.苔玉を作り、根を覆う
下準備でふやかした水苔を丸めて苔玉を作り、根を優しく覆います。

3.水苔でしっかりと覆う
2の周りをさらに水苔でしっかりと覆います。

4.苗を植える
鉢の底に軽石や発泡スチロールを敷き、3を新しい鉢に植えます。

5.水苔を敷く
植えた苗の周りに水苔をしっかりと敷き詰めま。

6.鉢を水沈める
鉢ごと水に沈め、水苔に十分に吸水させます。

7.半日陰の場所に置く
十分に吸水させた後、鉢を水から取り出して、半日陰の場所に置いておきます。

※剪定や植え替えのタイミングの詳細はこちら

【観葉植物の育て方】観葉植物をレスキュー!害虫駆除・植え替え・剪定が必要なサインって? – LIFFT

 

 

ビカクシダの肥料

ビカクシダ(コウモリラン)の肥料

ビカクシダは肥料がなくても十分に育つ観葉植物ですが、肥料をあげるとより大きく育ちます。ビカクシダに肥料をあげる場合、5〜9月の生長期にのみ与えるようにしてください。生長期でないタイミングで肥料をあげると、根が傷みやすくなることがあるためです。おすすめの肥料は以下の3種類です。

1.緩効性肥料
1度与えると、1〜3ヶ月ほど効果が持続します。植え替えのタイミングなどで土に混ぜ込んでおくのがおすすめです。

2.液肥
2週間に1度のペースが目安になります。即効性が高いという利点があります。

3.置き肥
2ヶ月に1度の交換が目安になります。植物が必要とする時期に合わせて栄養を供給することが可能で、肥料の与えすぎを防ぐことができるという利点があります。

 

 

ビカクシダにつく害虫

ビカクシダ(コウモリラン)につく害虫

ビカクシダに限らず、害虫の被害が広がると、植物は健康な生長を阻害されてしまいます。日頃から害虫がいないか確認してあげてください。ビカクシダに付きやすい、代表的な害虫とその対処法を解説していきます。

 

カイガラムシ

夏から秋に見かけることの多い「吸汁害虫」で植物の生育に悪影響を及ぼしたり、病気を引き起こしたりする害虫で、特に春から夏にかけて注意が必要です。
主な特徴として、

  • 白の貝殻に覆われたような虫を見つける
  • ロウの塊のようなものを見かける
  • 黒いカビがある
  • 葉や幹がベタベタしている

などが挙げられます。

主な原因:風通しが悪い
対処方法:殺虫剤・エアゾール剤を吹きかける。

 

ハダニ

ハダニは葉の裏や茎から栄養を吸い取る「吸汁害虫」と呼ばれる害虫で、害虫の中でも繁殖力が強いだけではく、薬剤にも強いという特徴があり、駆除が難しいとされています。
主な症状として
  • 葉に白い斑点がつく
  • 葉の色が薄くなり、茶色に変化する
  • 蜘蛛の巣のような糸がつく

などが挙げられます。

主な原因:乾燥
対処方法:葉水を行って予防する。殺虫剤・木酢液を吹きかける。

 

 

ビカクシダの風水・花言葉

ビカクシダ(コウモリラン)の風水・花言葉

せっかくお部屋に観葉植物をお迎えするのなら、花言葉や風水効果も気になるところ。特に観葉植物は風水と大きな関わりがあり、観葉植物を置くだけでも風水的に大きなメリットがあると言われています。ここでは、ビカクシダの風水効果と花言葉を紹介します。

 

ビカクシダの風水効果

ビカクシダの葉はグングンと長く伸びていくので、風水的には「対人運」に効果があるとされています。お仕事関係や家族、友人、恋人など、幅広い人間関係で効果を期待できるかもしれません。

 

ビカクシダの花言葉

ビカクシダの花言葉は「信頼」「助け合い」「魔法」です。自生地では、他の木の幹にくっつきながら生長していくビカクシダ。そんな特徴的な育ち方から、このような花言葉を充てられています。あたたかく前向きな花言葉を持つ植物なので、親しい方へのギフトなどにもぴったりです。

 

 

ビカクシダについてのよくある質問

ビカクシダ(コウモリラン)のよくある質問

花と観葉植物の通販LIFFTによく寄せられる質問に、フローリストが回答していきます。

 

ビカクシダの成長点が変色しています。

ビカクシダの成長点は、葉の付け根であるふわふわとした部分です。根腐れを起こしたり、気温が寒すぎると、この成長点が黒く変色してしまうことがあります。水やりを控えたり、あたたかい場所に移動してあげるなどして、様子を見てあげましょう。

 

ビカクシダは越冬できますか。

ビカクシダは越冬できますが、品種によっては寒さに弱いものもあります。年間を通して、10°C以上の気温が保たれる場所においてあげると安心です。冬にはあたたかい屋内に入れてあげましょう。

 

ビカクシダは屋外でも育てられる?

あたたかい季節には屋外で育てることができます。ただし、直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因になります。日陰になる時間が長い場所や西日の当たらない場所を選んであげてください。

 

ビカクシダには毒性がある?

ビカクシダには毒性がないため、小さなお子様やペットのいるご家庭でも比較的安心して楽しんでいただけます。ただし、葉が尖っているので、生活圏と分けた場所に飾るなど、十分に注意してあげてください。

 

 

ビカクシダの種類

ビカクシダ(コウモリラン)の種類

ビカクシダは、熱帯地域を中心に18種類以上が確認されている植物です。種類によって見た目や特徴もさまざまなビカクシダですが、中でも観葉植物としておすすめの、育てやすいビカクシダを3種類ご紹介します。

 

ビカクシダ・ネザーランド

鮮やかなグリーンの葉が特徴の、ビカクシダ・ネザーランド。ビカクシダの中では寒さに強い品種です。枯れにくく育てやすいので、はじめて観葉植物を育てる方にもおすすめです。

 

ビカクシダ・グランデ

ビカクシダ・グランデは、ビカクシダの中でも大型に育つ品種です。ビカクシダ・ネザーランド同様、寒さに強いのがうれしいポイント。存在感のある観葉植物をお探しの方におすすめです。

 

ビカクシダ・ビフルカツム

ユニークな形の葉が独特な雰囲気を醸す、ビカクシダ・ビフルカツム。幅広で切れ込みの入った葉が特徴的で、存在感のある品種です。そんな独特の見た目とは裏腹に、枯れにくく育てやすい品種なので、お手入れに時間を割くことが難しい方にもおすすめです。

 

 

ビカクシダのインテリア例

ビカクシダ(コウモリラン)のインテリア例

ユニークな姿を楽しめるビカクシダ

屋内の光でも育てることができるビカクシダは、お部屋の中で置く場所を縛られないのもうれしいポイントです。インテリアの一部としても楽しめる、ユニークな姿が魅力的ですよね。しっかりと伸びる葉には野生的な雰囲気があるので、お部屋に飾るだけで、遊び心のあるおしゃれな空間に仕上がります。

 

 

最後に

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