【お正月のしめ飾り】新年を晴やかな気持ちで迎える準備

瞬く間に師走も後半に入り、2021年も、残すところあと僅かですね。


クリスマスが終わるといよいよ年の瀬。

新年を気持ちよく迎える準備で何かと忙しいこの時期ですが、お正月飾りの準備はお済みでしょうか?今回は、お正月そのものや、お正月の特別なお飾りについて、その意味をご紹介するとともに、飾るときに気をつけるべきポイントを解説していきます。

 

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日本のお正月

(photo AC)


そもそも「お正月」とは本来どのような意味を持つのでしょう?

元々は、その年の歳神様(としがみさま)をお家にお迎えし、一年間の豊作を祈願するための行事でした。

そして、新たな一年を力強く生き抜くためのエネルギーを授けていただく意味もありました。


現在では豊作祈願という本来の意味はほとんど失われていますが、大切な人とおせち料理やお雑煮を食べたり、初詣に出かけたりと、古来より、日本人が大切に守り続けている行事の一つであることに変わりありません。



お正月飾りとは?



さて、お正月飾りと呼ばれるものには、しめ縄・門松・玉飾り・破魔矢・鏡餅・羽子板などがあり、一つひとつに新年を迎えるために込められた意味があります。


その中で、今回ご紹介するのは「しめ飾り」。幸福をもたらす「歳神様」を迎えるための目印として、各家の玄関先に飾られるようになったのだとか。


新年の始まりに、歳神様をお迎えし、「たくさんの幸福を授けてもらう場所相応しく、神聖な場所ですよ。」という目印のお飾りなのです。




しめ飾りとしめ縄の違いは?



「しめ飾り」は、玄関や神棚に飾るものです。

「しめ縄」は、神社など神様が宿る場所に飾るもの。

かつては、しめ縄を家に飾る文化もありましたが、今日では簡略化し、しめ飾りを飾る家庭が一般的となりました。


しめ飾りは、しめ縄に願いを込めて縁起物の飾りをつけたのが始まりです。


その飾りたちにも一つ一つ意味があるのをご存知でしたか?


例えば、健康の象徴である松。一年を通して青々とした葉色を保つ、常緑の松は、日本においては古来より、「不老長寿」の象徴や、年神様が宿る「依り代」(よりどころ)として位置づけられてきました。四季を通じて常緑であることから「常磐木(ときわぎ)」とも呼ばれ、その縁起の良さからお正月飾りの花材には欠かせぬ存在です。


また、しめ飾りによく用いられる橙(だいだい)には「”代々”繁栄しますように」。ゆずり葉には「子孫が途絶えないように」などの意味が込められています。



お正月飾りの中には艶やかな赤い実が目を惹く、南天をあしらったものも多く見られます。

南天の実は、"難を転じて福をなす"という意味合いから、古くより縁起の良いものとして親しまれてきました。




お正月飾り、いつから飾る?


一般には、神社などで煤払い(すすはらい)が行われる、

12月13日以降から始めるのが良いと言われます。


お正月準備のひとつであるお飾りは、

豊穣や家の守護を祈る「歳神様」を迎えるお飾りは、「神様の居場所はここですよ」、と目印にする役割があります。


この時、注意したいのは飾り始めの日。実は次の二日間に飾り始めることは、タブーとされています。


12月29日 :語呂合わせに「二重に苦しむ」を思わせることから

12月31日 :葬儀と同様に、一晩限りで飾ることになる「一夜飾り」であることから


新年を祝う、めでたい霽れの品だからこそ、不吉さを連想させるこのふたつの日程に飾ることは厳禁。年末の少し前までは、クリスマスで盛り上がる昨今。今から着実に、はやめの年越し準備をおすすめします。




いつまで飾る?

(photo AC)


しめ飾りを取り外す日は門松(かどまつ)と同じ、松の内が終わる1月7日が一般的です。


「松の内」とは門松を立てておく期間を表す言葉。

門松は玄関先や門構えに置く正月飾りですが、これも歳神様が各家庭を見つけやすいようにと、玄関先に目標として置いたことがはじまりとされています。


松の内の終わりは地域によってこの異なり、


・関東以東では1月7日まで

・関西以西では1月15日まで


とされています。

これには諸説ありますが、もともと全国的には1月15日だったところ、関東では1662年に徳川幕府の通達にて1月7日とされたようです。なんでも徳川第三代将軍・徳川家光の月命日との兼ね合いがあったそう。



まとめ


意外と知らない正月飾りの意味や飾り方。ぜひ記事を参考に準備をして、晴やかな気持ちで新年をお迎えください。


2022年がみなさまにとって素敵な一年となりますように。





LIFFTのお正月のしめ飾り 


LIFFTでは初となる「根引松」(ねびきまつ) を用いたしめ飾り。

金柑、松笠、稲の藁や水引などでおめでたい雰囲気を演出しました。根引松は根がついたままの姿から「成長し続けるように」「地に足がつくように」という願いが込められ、主に京都の旧家や社寺で飾る習慣があります。


Delight 



フローリストが、根引松の独特の枝振りを生かしながら一つ一つ丁寧にお作りする「Delight」。


華美とも質実とも言えない落ち着いた色合いは、和洋問わず、現代の生活空間のどんな場所にも飾りやすいのが特徴です。


一つ一つ手作りの縁起物で一年の良い締めくくり、そして新たな素敵な一年をお迎えください。


(日持ち目安:3週間)



Joy




「Joy」は「成長し続けるように」「地に足がつくように」という願いが込められ、主に京都の旧家や社寺で飾られる根引松を用いたしめ飾りです。


今年はフローリストが根引松の根を大胆に生かしながら、一つ一つ丁寧に、コンパクトなデザインに落とし込み、金柑や松笠などでおめでたい雰囲気を演出しました。


コンパクトで落ち着いた色合いは、玄関や門など、どんな場所にも飾りやすいのが特徴です。また、主張しすぎることのない佇まいですので、和の空間のみならず、洋の空間にも素敵に馴染みます。


ミニサイズの縁起物で一年の良い締めくくり、そして新たな素敵な一年をお迎えください。

(日持ち目安:3週間)



「みなさまの新年が素敵な一年になりますように。」「ご家族が健康に過ごせますように。」

そんな願いを込めて、素材にとことんこだわり、フローリストが松の脂で手を真っ黒にしながら、一つ一つ心を込めて丁寧に作り上げます。


新年のめでたいひと時に、ぜひ彩りを加えてみてはいかがでしょうか。

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