「カラフルな色合いで心躍る、春のブーケ」

▪今回ご紹介する花材:富山県砺波市 株式会社センティア チューリップ

少しずつ暖かい日が増え、春らしい気候になってきましたね。今回ご紹介するのは、チューリップやヒヤシンスなど、ぷっくりと膨らむ花姿が愛くるしい、春の訪れを告げる球根花をたっぷり束ねたブーケ「Juicy」です。

 ブーケの中心を飾るのは、淡く優しい色合いのチューリップ。チューリップの産地として名高い富山県砺波市で、半世紀以上に渡り生産を続けるセンティアで栽培された逸品です。センティアは、花大国オランダで用いられる栽培のノウハウをいち早く取り入れるとともに、最新鋭の設備を用いて高品質なチューリップの生産を続けています。BOTANICではセンティアを訪れ、2代目の伊藤 仁嗣(いとう ひとし)さんにお話を伺うことができました。

 センティアは、チューリップにおいて国内トップクラスの生産量を誇ることで知られています。農園の規模を拡大して出荷本数を伸ばすことを重視してきた伊藤さんは、最新の設備を導入することで効率的かつ安定的に高品質なチューリップの生産を実現させました。規模拡大と生産量にこだわりを持つ理由として、伊藤さんは「世の中に花好きな人を増やす」という目標があると語ります。それまで花を買う習慣がなかった人に「飾ってみようかな」と思ってもらえる花を作ること。具体的には、高品質の花を買いやすい価格で、広く、安定的に提供することがその目標に繋がると信じて、チューリップの生産に取り組んでいるそうです。

 伊藤さんが語るセンティアのチューリップの魅力の一つに、豊富な品種が揃っていることが挙げられます。伊藤さんは農園を継ぐ前に研修でオランダに2年半滞在した経験があり、その後も毎年オランダに足を運ぶことで、現地の人と信頼関係を築いてきました。その間にできたネットワークを通して、広く扱われている定番の品種に加え、オランダから直接入手した最新の品種など、バリエーションに富んだ品種を入手、生産しているそうです。

 

「Juicy」では、センティアが生産する数ある品種の中から、優しいアプリコットピンクに色付く「タイス」と、黄色からオレンジへと美しいグラデーションを織りなす「マリット」の2品種を厳選し、束ねました。淡く優しい色合いのこの2品種は、見ているだけで心をぽっと暖めてくれる、春にぴったりなチューリップです。

 また、伊藤さんはセンティアのチューリップのもう一つの魅力として、採花したタイミングでの花の成熟具合を挙げています。お客様の花を飾る体験をより良いものにするため、蕾がしっかりと色付いた、花瓶に活けてから美しい状態を最も長く楽しめる絶妙なタイミングを狙ってチューリップを採花することにこだわっているという伊藤さん。タイミングを見定める知見と、こまめな採花を可能にする設備の両方を持ち合わせたセンティアだからこそ可能なことです。

長年の経験と知識、そして世界基準の先進的な技術を駆使して生産されているセンティアの高品質なチューリップは、ぷっくりと可愛らしく色鮮やか。見ているだけで気持ちが明るくなります。「Juicy」でそんな主役のチューリップを引き立たせるのは、ヒヤシンスやラナンキュラスをはじめとする季節の草花。一重咲きのシンプルな佇まいのチューリップとは対照的な、ボリューム感のある花材を合わせることで、ブーケ全体に賑やかさをプラスしました。

春の訪れを告げる色とりどりの花が、思わず心が弾ませる「Juicy」。誕生日や記念日のプレゼントはもちろん、ご自宅に飾るのにもぴったりな可愛らしいブーケです。